NZが苦手フランス撃破で準々決勝1番乗り マコウ100キャップ
ニュージーランドの北島オークランド(イーデンパーク)で24日、60,856人を集めて2011ラグビーワールドカップ・プールAの1試合が行われ、開催国ニュージーランド(オールブラックス)が37-17でフランスを破り、同組1位で準々決勝進出を決めた。主将のリッチー・マコウ(30歳)はオールブラックス史上初めて100キャップを獲得し、地元は二重の喜びに沸いた。
ワールドカップでの対戦成績は2勝2敗、4年前は準々決勝で苦汁を飲まされたフランス相手に、オールブラックスは前半から攻撃力を発揮した。
10分、CTBノヌーがハーフェイからゴール前5メートルまでブレイクスルーに成功し、左への速いパス回しからNO8トムソンが先制トライ。17分にはラインアウトからのサインプレーでWTBジェーンが鮮やかに抜け出し、2本目。21分にはブレイクダウンからの速攻でSOカーターが22メートル内に走り込み、サポートしたFBダグが3本目のトライで点差を広げた。
後半早々にもFBダグにトライを奪われ、一時は26点差をつけられたフランスだが、54分にCTBメルモズがインターセプトトライで反撃開始。76分にはゴール前のペナルティから途中出場SOトゥラン=デュックが速攻でトライを決めたが、その1分後、オールブラックスはWTBウィリアムズのダメ押しトライで因縁の対決に決着をつけた。
快勝したオールブラックスだが、NO8トムソン、WTBジェーン、WTBカフイ、FBダグが故障で途中交代しており、状態が気になるところ。10月2日のカナダ戦には、回復が遅れているルースFWリードの戦列復帰が期待される。
一方、スクラムで奮闘したものの、序盤のハンドリングエラー多発が響いたフランスは、10月1日に決勝トーナメント進出をかけてトンガと対戦する。
● リッチー・マコウ(ニュージーランド代表キャプテン) コメント
チームのことが第一なので、個人的な成果(オールブラックス史上初の100キャップ獲得)は2の次だが、ワールドカップという舞台で、母国のファンの前で達成できて、言葉を失うほどうれしい。オールブラックスのジャージーを着てプレーしたすべての時間が私の大切な思い出。ラグビーはチームスポーツであり、チームメイトのサポートなしにはやってこれなかった。自分のためでなく、チームメイトのため、この素晴らしい国のすべての人々のためにプレーする。まだ戦いの途中であり、これからの4、5週間が楽しみだ。みんなで特別な偉業を成し遂げたい。