ワールドカップ 2011.09.16

JK 「私たちのワールドカップ、スタートしました」

JK 「私たちのワールドカップ、スタートしました」

 ワイカトスタジアムでの予選プールAの2戦目、ニュージーランドを相手に日本は83-7で大敗した。10日の初戦、フランスに21-47と敗れたノースハーバーでは穏やかだったジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチも、表情は硬かった。が、21日にファンガレイであるトンガ戦を見据えてか、フランス戦から10人先発を入れ替えた指揮官は言った。
「私たちのワールドカップ、スタートしました」
 SH日和佐篤は、チームが掲げる「速さ」を本当の意味で体現。素早くパスを捌き、相手の反則を得たら再三、球を持ち仕掛けた。大量失点後、WTB小野澤宏時がトライを決め、LO大野均が長距離を走ってのタックルをぶちかました。守りでは「ハイリスク・ハイリターン」で一気に敵との距離を詰めたいと思いながら、網を横に「ドリフト」させて守る現システムに順じ、それでも攻守連発だったのはFLマイケル・リーチだ。 
 敗戦に「悔しさしかなかった」と日和佐は言った。世界ランク1位のニュージーランド相手に敗れた同13位の日本だが、選手数名は本気で悔しがった。指揮官にとって、そんな80分は「スタート」。


(文・向 風見也/ハミルトン)


 

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