ワールドカップ 2011.08.17

主力が戻ってきたウエールズとアルゼンチン 20日にW杯前哨戦

主力が戻ってきたウエールズとアルゼンチン 20日にW杯前哨戦

 ワールドカップ(W杯)開幕まで約3週間となり、ウエールズ代表に百戦錬磨のベテラン勢が帰ってきた。ウォーレン・ガットランド監督は16日、本番前最後の腕試しとなるアルゼンチン代表戦(20日)の出場予定選手を発表し、ふくらはぎを痛めていたNO8ライアン・ジョーンズ(オスプリーズ)と、昨年末のニュージーランド戦を最後に代表から外れていた35歳のベテラン、FLマーティン・ウィリアムズ(カーディフ・ブルーズ)を先発メンバーに並べた。



 今年のシックスネーションズでキャプテンを務めたHOマシュー・リース(スカーレッツ)が首の故障で離脱し、代役を務めていた若手FLサム・ウォーバートン(カーディフ・ブルーズ)はこの試合を欠場するため、ライアン・ジョーンズが同国代表主将として最多タイの28試合目を牽引する。マーティン・ウィリアムズはレッドドラゴンズ(ウエールズ代表)として、テストマッチ99戦目。
 また、SOスティーヴン・ジョーンズ(スカーレッツ)もふくらはぎの故障から復活し、ベンチメンバーに登録された。出場すれば、ウエールズ代表として歴代最多(単独)の101キャップ獲得となる。
 そして、4月にロンドンの酒場でサッカーファンと乱闘騒動を起こし、ガットランド監督から規律の大切さを説教されたNO8アンディ・パウエル(セール・シャークス)も控え要員ではあるが、最後のアピールチャンスを与えられた。


 


 一方、2007年W杯で初の3位入賞を果たし、フランス大会の主役的存在だったアルゼンチン代表は、ほぼベストメンバーが揃った。6日に壮行試合として南米選抜と戦ったロス・プーマスだが、世界ランキング上位国と対戦するのは昨年11月末以来。
 肩を痛めたCTBゴンサロ・ティエシ(スタッド・フランセ)を欠くものの、主将を務めるSOフェリペ・コンテポーミ(スタッド・フランセ)のほか、PRロドリゴ・ロンセロ(スタッド・フランセ)、HOマリオ・レデスマ(クレルモン・オーヴェルニュ)、LOパトリシオ・アルバセテ(トゥールーズ)、FLファン=マヌエル・レギサモン(リヨン)、NO8ファン・フェルナンデス=ロベ(トゥーロン)、WTBオラシオ・アグージャ(レスター・タイガース)など、前回大会を経験した7人が先発メンバーに名を連ねた。


 


 2011年W杯で、ヨーロッパ4カ国(イングランド、スコットランド、ルーマニア、グルジア)とともにプールBに入るアルゼンチンにとって、ウエールズは絶好の調整相手。プールDで、対戦機会の少ないアフリカ2強(南アフリカ、ナミビア)、オセアニア2強(フィジー、サモア)と激突するウエールズにとっては、不慣れな南米の雄との試合で勝利して、9月決戦に弾みをつけたいところだ。


 

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