各国代表 2011.08.11

役者が揃ったスプリングボクス 豪州代表にリベンジへ

役者が揃ったスプリングボクス 豪州代表にリベンジへ

 トライネーションズ開幕戦でオーストラリア代表(ワラビーズ)相手に20-39と惨敗、ニュージーランド代表(オールブラックス)にも7−40と大敗し、ラグビー大国・南アフリカの名を汚したと非難されている南ア代表ピーター・デヴィリアス監督は11日、地元ダーバンで13日に開催されるオーストラリア戦(第2戦)の出場予定メンバーを発表した。
 先発に名を連ねた、主将のHOジョン・スミット、怪我に強い万能FWダ
ニー・ロッソウ以外の13人は、故障者扱いで豪州・NZ遠征には帯同せず、国内のラステンバーグという地で秘密のトレーニングを行ってきたと噂される「ラステンバーグ21」組。控えメンバーを見ても、SOモルネ・ステイン、FBジオ・アプロン、FLジャン・デイセル、LOヘラード・モスタート以外はすべて、今年初の代表戦となる。
 実は、今季開幕2試合を戦ったのはほぼ2軍クラスの選手であり、今回の先発15人中12人は2007年ワールドカップの優勝メンバー。総キャップ数は810にものぼり、スプリングボクス(南アフリカ代表)
史上最も経験豊かなフィフティーンが揃った。
 特に注目が集まるのは、長らく、膝の故障に苦しんだFLハインリッヒ・ブルソーと、肩に不安を抱えていたSHフーリー・デュプレアで、2人がテストマッチに出場するのは2009年11月28日のアイルランド戦以来、およそ21カ月ぶりのボクス試合となる。
 また、世界最強のツインタワー、ヴィクター・マットフィールドとバッキース・ボタがペアで先発出場するのは、前人未到の61試合目。エースが確定していない司令塔のポジションでは、ブッチ・ジェームズが3年ぶりに「10番」を背負うなど、見所が多い。
 チームの勢いではライバル2強に押され気味のスプリングボクスだが、
選手層の厚さではワラビーズ以上、タレント揃いのオールブラックスにも引けを取らない。まだリハビリを続けている、FLスカルク・バーガー(右手親指)、FLジュアン・スミス(アキレス腱)、NO8デュアン・フェルミューレン(膝)、NO8ヴィレム・アルベルツ(肩)もワールドカップまでには間に合いそうな兆しを見せており、“本番”のワールドカップ1カ月前になってようやく、前世界王者がエンジンに手をかけようとしている。


 



<8.13 オーストラリア戦 南アフリカ代表 出場予定メンバー>


 


1.T・ムタワリラ(シャークス/26)    2.J・スミット(主将/シャークス/104)    3.J・デュプレッシー(シャークス/24)   


4.B・ボタ(ブルズ/72)    5.V・マットフィールド(ブルズ/105)    6.H・ブルソー(チーターズ/13)   


7.D・ロッソウ(ブルズ/56)    8.P・スピース(ブルズ/40)    9.F・デュプレア(ブルズ/55)   


10.B・ジェームズ(ライオンズ/40)    11.B・ハバナ(ストーマーズ/68)    12.J・デヴィリアス(ストーマーズ/67)   


13.J・フーリー(ストーマーズ/62)   14.JP・ピーターセン(シャークス/36)   15.F・ステイン(ラシン・メトロ=FRA/42)


 


16.B・デュプレッシー(シャークス/36)    17.G・スティアンカンプ(ブルズ/31)    18.G・モスタート(シャークス/1)   19.J・デイセル(シャークス/3)    20.F・ホーハート(ブルズ/8)    21.M・ステイン(ブルズ/27)   


22.G・アプロン(ストーマーズ/14)


 



※ 所属チームは2011年スーパーラグビー時(欧州拠点選手除く)
※ ( )内の数字はキャップ数


 

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