各国代表 2011.08.08

ゴールドジャージーを取り戻す! 豪州代表ギタウ、ホーン 復活へ

ゴールドジャージーを取り戻す! 豪州代表ギタウ、ホーン 復活へ

 ワラビーズ(オーストラリア代表)がニュージーランドで激闘を繰り広げた6日、かつてゴールドジャージーを着てグラウンドの中央で光を放っていたマット・ギタウは、同じ日に豪州クラブラグビーで汗を流していた。代表92キャップのベテランは、ワールドカップ代表候補ならびに南半球3カ国対抗トライネーションズのワラビーズ・スコッドに入ってはいるものの、ニュージーランドと南アフリカのツアーメンバーからは外れている。
 名門ランドウィックの一員として、前半20分からCTBで出場したギタウは、やはり煌々と光りを放っていた。相手は、元ワラビーズのPRアル・バクスターが率いるノーザンサバーブス(ノース)。タイトなゲームだったが、ギタウはいとも簡単にラインブレイクする場面もしばしばで、トライを演出する巧みなハンドリングも披露していた。彼の活躍もあり、ランドウィックは21-13で勝利。百戦錬磨のギタウこそ、いまのヤングワラビーズには必要なのではないか。
 この試合の会場には、右足の腓骨(ひこつ)骨折からの復活を目指すオーストラリア代表WTBドリュー・ミッチェルの姿もあり、彼もまた、ワールドカップ前にランドウィックでプレーすると思われる。
 そして別の会場では、ひじの故障を克服した代表CTBロブ・ホーンが、サザンディストリクツ(サウス)での復帰2戦目でフル出場。強豪シドニー大学クラブ(シドニーユニ)相手に敗れはしたものの、随所に力強さを見せて完全復活をアピールしていた。なおシドニーユニでは、脳震とうの不安をかき消すかのように、代表BKベーリック・バーンズが引き続き好調を維持している。
 ワリンガでは、FLボー・ロビンソン、FBマーク・ジェラードも出場したとの情報も飛び込んできた。故障からの復活を目指す者、代表遠征メンバーから落選した者たちが、クラブラグビーで目一杯のパフォーマンスを見せている。
 ワールドカップ開幕まであと1カ月。男たちの挑戦は終わらない。


(文・写真/Yasu Takahashi)


 


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豪州代表復帰を目指すCTBロブ・ホーン。ハードランは健在


 

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