豪州代表PRロビンソンに悪夢　トレーニング中の故障でW杯の夢消える

ベン・ロビンソン

　10日に行われたオーストラリア代表メンバー発表会見で名前を呼ばれ、ワールドカップ出場が期待されたPRベン・ロビンソン（ワラタス）だが、12日のトレーニング中につまずいて右膝を痛め、検査の結果、前十字靱帯を断裂したことが明らかになった。当初は軽度の故障と見られていたものの、近日中にも手術が必要で、ワールドカップ出場は絶望となった。
　これを受けてチームは、PRペク・カウワン（ウェスタン・フォース）とPRアル・バクスター（ワラタス）を代表キャンプに緊急追加招集。プロップ選手としてオーストラリア代表史上最多の69キャップを誇るバクスターは今季限りでの現役引退を表明しており、このまま競技生活は終わりかと思われたが、思わぬ形でチャンスが巡ってきた。
　オーストラリア代表のプロップ陣はほかにも、サレシ・マアーフ（ブランビーズ）が腕骨折でリハビリ中であり、ベン・ダイリー（レッズ）が肩を、ジェームズ・スリッパー（レッズ）は足首を痛めて早期復帰は難しい状況。ワラビーズは17日のサモア戦からテストマッチをスタートさせるが、フロントローに不安を抱えたまま船出することになる。

（リポート／バリー・ロス）