日本代表・菊谷主将 「日本流の速いゲームプランは世界に通じる」
フィジーのラウトカ(チャーチルパーク)で13日に行われた「IRB パシフィック・ネーションズカップ(PNC) 2011」の最終戦で、日本代表はフィジー代表から17年ぶりの勝利を奪うとともに(スコア:24-13)、今大会通算2勝1敗でPNC初優勝を飾った。
試合後の、ジョン・カーワンHC(ヘッドコーチ)と菊谷崇キャプテンのコメントは以下のとおり。
● ジョン・カーワン HC コメント
フィジー戦については、80分間を通して、勇気あるプレーを示してくれた選手全員にお礼を言いたいです。最初の20分間、フィジーの激しいプレッシャーのなか、よく我慢していました。前半を0-8で折り返しましたが、後半はボールキープと我慢をしてプレーを成し遂げ、また、悪いときでもディフェンスラインがしっかりとしていたので、乗り切ることができました。サモア、トンガ、フィジーというアタックの激しいプレッシャーのなかで、日本のゲームプランをやりきってくれました。
この大会では、1対1のタックル、ディフェンスラインの強化、日本スタイルである速いゲームプランを課題としてきましたが、世界ランキング上位のフィジカルでタフなチームに勝ち、日本スタイルを成し遂げたことは大きな収穫、そして成果です。この大会で初優勝したことを選手たちはしっかりと自覚して、ワールドカップにつなげてほしいと思います。
● 菊谷 崇 キャプテン コメント
世界に通じるゲームプランをチーム全員で理解したうえで、試合に臨みました。最終戦のフィジー戦を通して、世界レベルの相手に日本スタイルが通じることを認識できました。80分間、自分たちのプレーができたと思います。
フィジーの激しいアタックを激しいディフェンスで耐えることができ、後半の4トライはテンポアップしたゲームプランでトライをとることができました。また、スクラムからのトライチャンスも今回、作ることができました。このことは、PNCでやってきたなかで大きな収穫です。PNCは勝ち負け関係なく、日本スタイルであるテンポの良いゲームプランを目指してきました。それを、この3戦を通して実証することができた結果が、PNC初優勝という結果につながったと思います。また、若い選手たちにとってもこの勝利は大きな経験となったと思います。この大会を励みに、しっかりメンタル面も修正して、次のイタリア戦、続くアメリカ戦、そして、ワールドカップに臨みたいです。