PNC参加の日本代表30名発表　FL西原、SOウィリアムス初代表

　日本ラグビー協会は13日、今月26日に開催される東日本大震災復興支援チャリティーマッチ「日本代表 vs. トップリーグXV（ジャパンラグビー トップリーグ選抜）」および、7月2日に開幕する「IRBパシフィック・ネーションズカップ」に参加する日本代表メンバー30名（FW16・BK14）を発表した。FL西原忠佑（パナソニック）とSOマリー・ウィリアムス（豊田自動織機）が代表初選出。

＜東日本大震災復興支援チャリティーマッチ／IRBパシフィック・ネーションズカップ　日本代表＞

【PR 1】
平島久照（神戸製鋼）　　川俣直樹（パナソニック）

【HO】
青木佑輔（サントリー）　　堀江翔太（パナソニック）　　木津武士（神戸製鋼）

【PR 3】
畠山健介（サントリー）　　藤田　望（ホンダ）

【LO】
大野　均（東芝）　　北川俊澄（トヨタ自動車）　　トンプソン ルーク（近鉄）　　ジャスティン･アイブス（パナソニック）

【FL】
菊谷　崇（主将／トヨタ自動車）　　マイケル･リーチ（東芝）　　谷口　到（神戸製鋼）　　西原忠佑（パナソニック）　

【NO8】
ホラニ龍コリニアシ（パナソニック）

【SH】
田中史朗（パナソニック）　　吉田朋生（東芝）　　日和佐　篤（サントリー）

【SO】
ジェームス・アレジ（ノッティンガム＝ENG）　　ショーン･ウェブ（コカ・コーラウエスト）　　マリー・ウィリアムス（豊田自動織機）

【CTB】
今村雄太（神戸製鋼）　　ライアン・ニコラス（サントリー）　　平　浩二（サントリー）

【WTB】
小野澤宏時（サントリー）　　遠藤幸佑（トヨタ自動車）　　宇薄岳央（東芝）

【FB】
立川剛士（東芝）　　有賀　剛（サントリー）

＜ヘッドコーチ・主将・初代表選手のコメント＞
●ジョン・カーワン　ヘッドコーチ
　東日本大震災の被災者、被災地復興支援活動として、チャリティーマッチ実現に向けて日本協会とともに、各方面に働きかけを行ってきました。その結果、6月26日にトップリーグXVと対戦することができ、大変嬉しく、また感謝しています。
　日本代表チームにとって、このチャリティーマッチは特別な意味を持つ大切な日です。震災の悲劇を忘れることなく、被災地の皆さんを思い、試合に臨みたいと思います。また、対戦チームであるトップリーグXVとのゲームは、日本代表チームにとって、タフな強化試合にもなるでしょう。
　今年のIRBパシフィック・ネーションズカップは、各チームとも非常に仕上がりが順調で、どこも強敵です。フィジカルで激しいプレッシャーの中での試合となりますが、宮崎での強化合宿で取り組んできたゲームプランを、実戦の場で試される時期だと捉えています。ワールドカップ直前としては、今の日本代表のパフォーマンスレベルを確認できる絶好の機会にもなります。
　今回の日本代表スコッド30名は、故障で離脱する選手もいますが、勝つための専門集団(スペシャリスト)を優先・重視したうえで選考しました。初招集は、西原忠佑選手とマリー・ウィリアムス選手ですが、西原選手は、若手有望選手のひとりで、強化合宿でも成長著しいプレーが見られました。アグレッシブさもあり期待しています。ウィリアムス選手は、故障者が多いポジションにおいて、即戦力の司令塔として役割を果たして欲しいと考えています。また、吉田朋生選手や青木佑輔選手は、フィットネスレベルが高く、セットプレーの高い安定感などを理由に、選考しました。

●菊谷 崇　キャプテン
　まず、東日本大震災の被災者、被災地支援活動として、チャリティーマッチ実現に向けてご尽力頂いた、関係者の皆さまに感謝申しあげます。ラグビー日本代表として、チャリティーマッチを通して、元気・勇気を伝えることで、少しでも被災に遭われた皆さんの力になりたいと思います。また、久しぶりのホームゲームに日本代表メンバーも凄く興奮しています。激しい、フィジカルなゲームとなると思いますが、強化合宿での成果、更にはトップリーグXVとの試合に勝利し、弾みをつけて、パシフィック･ネーションズカップ(PNC)の初戦サモア戦に挑みたいです。
　昨年のPNCでは2勝したにも関わらず、トライ数でボーナスポイントの勝点が取れず、3位に終わった悔しい思いがあります。今年優勝するためにも、3戦全勝が絶対条件と考えています。日本代表が、優勝という目標に挑戦できるように、レベルアップし、自信を持ってラグビーワールドカップ開催地のニュージーランドの地に立つためにも、必ずやPNCチャンピオンになりたいと思います。皆さん、ラグビー日本代表の応援をよろしくお願いいたします。

●西原 忠佑（初代表）
　代表に選ばれたことは素直に嬉しく、喜んでいます。一方で、代表に選ばれることの準備が、自分自身まだしっかりできていませんでした。しかし、今回選ばれなかった選手の分も全力で頑張りたいと思いますし、自分らしいプレーをしていきたいと思います。

●マリー・ウィリアムス（初代表）
　今回日本代表に選ばれたことに対して、誇りに思います。所属する豊田自動織機のため、日本のためにも、いい結果が出せるように頑張りたいと思います。