国内 2011.05.05

春の高校ラグビーも好ゲーム続出 サニックスWユース交流大会レポート

春の高校ラグビーも好ゲーム続出 サニックスWユース交流大会レポート

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激しい肉弾戦となった常翔学園と佐賀工業の試合


 


 福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催されているサニックスワールドラグビーユース交流大会は5月4日、順位決定トーナメント2回戦の8試合が行われた。
 国内トップレベルの12校および海外からの招待チーム4校が顔を揃えるだけあって、この日も好カードが目白押しとなった大会5日目。第一試合では常翔学園(大阪)と佐賀工業(佐賀)が迫力ある肉弾戦を繰り広げた。7−5で迎えた後半、佐賀工業はラックサイドをついたPR深村がトライを挙げ14−5とするが、ここから常翔が猛反撃。20分以降にFB重、FL岡居が立て続けにトライを挙げ、19−14で逆転勝利をおさめた。
 第2試合は東福岡と筑紫という福岡県内の宿敵が激突。ともに積極的にボールを動かす好ゲームとなったが、FB藤田、WTB中野ら個人技に優れるランナーを擁する東福岡が先に先にスコアを重ね、45−25で筑紫を振り切った。もっとも試合展開はスコア以上に拮抗しており、筑紫・西村監督も「新人戦の9点差負けより、この試合のほうが手応えがある」とコメント。秋の花園予選に期待を抱かせる内容だった。


 


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福岡のライバル対決は東福岡に軍配が上がった


 


 日本勢で唯一上位に勝ち残った桐蔭学園(神奈川)は、ニュージーランドの強豪・ハミルトンボーイズ高にチャレンジ。しかし圧倒的な個の突破力を誇るハミルトンの圧力に抗しきれず、16−52と完敗を喫した。それでも後半は大胆なアタックで2トライを奪取。あらためて地力のあるところを証明した。
 このほか、國學院久我山(東京)が尾道(広島)との激しい肉弾戦を制し、27−19で勝利。シーズン当初から高い評価を受ける國學院栃木(栃木)は近畿大会王者、京都成章(京都)を華麗なランニングラグビーで翻弄し、7トライを奪って46−12で快勝した。
 大会最終日となる5月5日は、順位決定戦の残り8試合が行われる。東福岡−常翔学園、久我山−栃木の國學院対決など好ゲームが期待されるカードが多く、目の離せない戦いが続きそうだ。


 


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外国勢との交流もこの大会の魅力。写真は試合後の桐蔭学園とハミルトンボーイズ


 


(文・写真/直江光信)

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