海外 2011.04.24

スーパーラグビーNZ首位交代 故障者続出のクルセーダーズ地元で痛い黒星

スーパーラグビーNZ首位交代 故障者続出のクルセーダーズ地元で痛い黒星

 南半球のスーパーラグビーは折返し点を過ぎ、大会後半に突入。今週末は第10節6試合が行われた。
 3年ぶり8度目の優勝に向かって好調を維持していたクルセーダーズだが、ニュージーランド南島のライバルであるハイランダーズに勢いを止められ、ホームで18−26と敗戦、NZカンファレンス首位から転落した。主将マコウと司令塔カーター、NO8リードを怪我で欠いており、途中出場のスターCTBソニー=ビル・ウィリアムズも流れを変えることはできず。ハイランダーズも故障者は多いものの代役選手が活躍し、日本でも熱い支持を受けるトニー・ブラウンがブーツで11点を獲得、勝利に貢献した。
 クルセーダーズに代わってNZのトップに躍り出たのはブルーズ。メルボルン・レベルズ相手に6トライの猛攻で、勝点5を獲得した。WTBレネ・レンジャーは前半2分と12分に連続トライを奪う活躍で、ワールドカップNZ代表30名入りに向け大きくアピール。逆にレベルズのSOダニー・シプリアーニはディフェンスの甘さが露呈し、母国イングランドの代表セレクターは厳しい採点をつけたに違いない。
 オーストラリア・カンファレンスの首位を走るレッズは地元で宿敵ワラタスと対戦。6−9とリードされたレッズは前半34分、ハーフウェイでのマイボールスクラムから出たボールをSOクウェイド・クーパーが受け取ると、鮮やかなダミーステップで相手ディフェンスを破り、50メートル独走トライを決めた。ワラタスは再三レッズのゴール前まで攻め込んだものの、最後の一線を越えることはできずノートライ。19−15でレッズが競り合いを制した。なおこの試合では、ワラタスのWTBドリュー・ミッチェルが相手選手と接触した際に右足首を痛め、担架で運ばれ退場している。ミッチェルはワールドカップ優勝を狙うオーストラリア代表の主力メンバーであり、故障の程度が注目される。
 南アフリカ・カンファレンス首位のストーマーズは今週は試合なし。昨年の王者ブルズは下位に低迷するフォースからボーナスポイント「1」を得るのがやっとで、泥沼から脱出することはできなかった。


 


 


<スーパーラグビー第10節>


 


ブルーズ 40 – 23 メルボルン・レベルズ
クルセーダーズ 18 – 26 ハイランダーズ
レッズ
 19 – 15 ワラタス
ウェスタン・フォース 26 – 21 ブルズ
シャークス 40 – 24 ハリケーンズ
ライオンズ 30 – 34 チーフス


 

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