2011 アジア5カ国対抗いよいよ開幕 スリランカとUAEが歴史的第一歩
2011 アジア5カ国対抗が23日に開幕する。アジアでのラグビー発展を目的に2008年に始まったこの大会で、最上位グループ「トップ5」に属するのは、3連覇中の日本と、2年連続2位のカザフスタン、現在世界ランキング37位の香港が続き、昨年のディビジョン1(下部リーグ)で優勝したスリランカが初めてアジアトップ5に挑戦する。また、UAE(アラブ首長国連邦)、バーレン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、カタールのアラビア半島共同体で構成していた昨年4位のアラビアンガルフは、2010年末をもって解散し、2011年からは単独の国・地域で活動することが発表されたため、代表選手を多数抱えていたUAEが2011年大会の代役を務める。
1987年の第1回大会からアジア代表としてワールドカップ連続出場を果たしている日本の優勝は固いが、近年力を伸ばしてきているカザフスタンにも注目が集まる。2006年には世界ランキング50位だったのが、現在は27位にまで躍進しており、将来、日本にとって手強い相手になりそうだ。香港は昨年、最大のライバルであるカザフスタンから勝利を収めたものの勝点差で3位に甘んじており、ナンバー2の称号奪回に燃える。
歴史的な第一歩を踏み出すスリランカとUEAは開幕戦で激突。来シーズンもトップ5に残留するためには、なんとしても白星を取りたい大事な一戦だ。経験で勝るUAEだが、昨年まで主力として活躍していたSHジョニー・マクドナルドがスコットランド7人制代表の道を選んだため、戦力ダウンは否めない。バックスには若手が多いため、主将マイケル・コックスヒルを中心としたFW陣がカバーする。一方スリランカは、今年1月にニュージーランド人のエリス・ミーチェンを新監督に抜擢した。現在、スリランカはオフシーズンのため、調整不足が最大の弱点か。いまや競技人口10万人を突破したスリランカではラグビー人気が上昇しており、特に地元で開催されるUAE戦、香港戦、そして日本戦では国民に勇姿を見せたいと張り切っている。
なお、今週末は日本戦は組まれておらず、4月30日(土)に今季第1戦を香港と戦う。
昨年の得点王であるカザフスタンのFBマキシム・リフォントフ