各国代表 2014.08.24

アルゼンチン、今度は2点差の惜敗… 南ア追い詰めるも歴史的勝利ならず

アルゼンチン、今度は2点差の惜敗… 南ア追い詰めるも歴史的勝利ならず

Argentina

フアン・マルティン・エルナンデスも戦列復帰。顔を上げ続けるアルゼンチン
(写真は前回大会のもの/撮影:Yasu Takahashi)

 12点リードをひっくり返されたものの再逆転し、ラスト約4分間を守り切れば、アルゼンチンのラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)初勝利というニュースが世界で大きく報じられるはずだったが、歴史的1勝はまたもお預けとなった。IRB世界ランキング12位のアルゼンチン代表は現地時間23日、地元サルタのエスタディオ・パドレ・エルネスト・マルテアレーナで、ワールドカップ優勝2回の戦績を持つ世界ランク2位の南アフリカ代表と対戦し、31-33で敗れた。
 しかし、先週もアウェイで6-13と善戦しており、南米王者は明らかに世界トップ3との差を縮めていると言っていいだろう。

 前半は互いに1トライずつ奪い、南アの3点リードで最初の40分間を終える。
 後半先に得点したのはアルゼンチンで、46分、優れたボディバランスを持つSHトマス・クベリがスピンを使いながらゴールラインを越え、逆転。その約4分後には、スクラムから左へ展開してFBホアキン・トゥクレがディフェンダー2人を振り払ってコーナーに飛び込み、25-16とする。南アとのフィジカルバトルに引けを取らず、陣地獲得率とボール支配率で上回ったアルゼンチンはさらにペナルティゴール(PG)を追加し、リードは12点となった。

 だが、タフなゲームを何十試合も経験している選手が多い南アは、ここから底力を発揮。59分にWTBコーナル・ヘンドリクスがトライを奪うと、68分にはラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも成功してついにゲームをひっくり返す。28-30。
 その後、アルゼンチンはCTBマルセロ・ボッシュがロングPGを決めて再逆転したものの、76分すぎ、南アはベテランSOモルネ・ステインの右足で3点を奪い返し、結局、これが決勝点となった。

 2012年に南アと引き分けたことがあるが、ニュージーランド、オーストラリアを含めた南半球4か国対抗戦ではいまだ勝星なしのアルゼンチン代表“ロス・プーマス”。今年、歴史的勝利を狙えるチャンスはあと4回だ。次節(9月6日)はニュージーランドのネイピアで、世界最強オールブラックスに挑む。

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