帝京大ＨＯ坂手　ジャパン＆所属先で課題のセットプレー向上の鍵つかむ

　14〜18日に長野・菅平であった日本代表合宿に、大学選手権5連覇中の帝京大で3年のHO坂手淳史が育成選手として参加。「多くの収穫がありました」と振り返った。

　身長180センチ、99キロの体躯で、大男にもひるまず破壊力のあるタックルをぶちかます。ジャパンのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチからもかねてから注目され、昨季からツアー中の練習参加を重ねていた。

　大学から現在のポジションに挑み始めたHO坂手は、最前列中央で組むスクラムとボール投入役を務めるラインアウトを課題のひとつとしている。代表合宿では元フランス代表HOマルク・ダルマゾ コーチ、元イングランド代表LOのスティーブ・ボーズウィック コーチから強化ポイントに関するアドバイスを受けた。

「自分のなかではいい財産になりました。これからの練習のやり方を教えてもらったので。スクラムでは、1人ひとりのバインドと低さを意識できました。ラインアウトスローは、身体の全部を真っ直ぐにする、と。何かが歪んでいるとボールも歪む。スクエアに（タッチラインと並行）…。それをイメージして練習して、試合では身体が覚えたことをできるようにする、というのが、自分としてやらなければいけないことではあります」

　リーダーシップも長所とする。4年となる来季、帝京大の主将を務めながら2015年のワールドカップイングランド大会に出場する可能性も各所で指摘される。それについて聞かれ、本人は言った。

「（岩出雅之）監督からもその挑戦はいい挑戦だと言っていただいているので、がんばりたいと思います」