国内 2023.03.17

プレーオフ進出争う東京サンゴリアスが連敗ストップ 花園近鉄ライナーズに大勝

[ 編集部 ]
プレーオフ進出争う東京サンゴリアスが連敗ストップ 花園近鉄ライナーズに大勝
ライナーズ戦でタックルされながらも力強く前進するサンゴリアスのテビタ・タタフ(撮影:福地和男)


 3月に入り連敗で、リーグワン・ディビジョン1での順位を4位に下げていた東京サントリーサンゴリアスだが、17日、秩父宮ラグビー場で最下位の花園近鉄ライナーズを64-12と圧倒し、今季9勝目を挙げた。トライを量産し、プレーオフ進出争いで貴重となるボーナスポイントも獲得している。

 序盤、若い選手を多く使ったライナーズが19フェイズ重ねてゴールラインを越えたが、サンゴリアスはグラウンディングを許さなかった。ゴールラインドロップアウト後にもリーグワンデビューとなったライナーズの19歳WTBヴィンセント・セフォが力強い走りで大きくゲインしたものの、サポートが遅く、ブレイクダウンでターンオーバーとなった。

 守ったサンゴリアスは前半7分、CTB尾崎泰雅からオフロードパスをもらったSOアーロン・クルーデンが抜け、SH齋藤直人、WTB尾崎晟也とつないで先制トライを決めた。危険なタックルをしたライナーズの選手に10分間の退出が命じられ、数的有利となったサンゴリアスは攻め続け、何度かチャンスをつぶしたが、16分、クルーデンから内戻しのパスをもらったPR垣永真之介が突破し、サポートしたLO小林航がゴールへ走りきり追加点を挙げた。

 一方、ライナーズは20分、敵陣深くに入り、FWが何度かタテを突いたあと、すばやいリサイクルからワイドにボールを動かし、WTBセフォがトライ。

 しかし、サンゴリアスは27分、FB松島幸太朗のブレイクスルーからCTB中村亮土のトライが生まれて流れを引き戻し、36分にも危険なタックルをしたライナーズの選手にイエローカードが提示されると、直後にきっちり得点して28-5で折り返した。

 サンゴリアスはこの試合、ラインアウト失敗やハンドリングエラーが多かったが、後半もアグレッシブにプレーし続け、6トライを追加。キャプテンのHO堀越康介はドライビングモールをきっちりフィニッシュするなどハットトリックを達成し、トライランキングのトップを独走する尾崎晟也は今季18トライ目を決めている。

 一方、ライナーズは後半12分にNO8ジェド・ブラウンの力強いボールキャリーでゴールに迫り、アタックを継続してLOベン・トゥーリスがチーム2トライ目を挙げたが、ディフェンスではミスタックルが多く大差をつけられ、開幕から12連敗となった。

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