国内 2014.06.10

慶大、大敗後に緊急円陣! 「一喜一憂せず、元気良く」(和田監督)

慶大、大敗後に緊急円陣! 「一喜一憂せず、元気良く」(和田監督)

ishibashi

(慶大バックラインの中心選手のひとり、CTB石橋拓也)

 昨季は関東大学対抗戦Aで3位、大学選手権では4強入りという成績を残した慶大が、今春、苦しんでいる。就任2年目の和田康二監督は、大敗後の芝の上で緊急ミーティングを敢行。上級生の奮起を促した。

 8日、東京・帝京大グラウンド。大学選手権5連覇中の帝京大(対抗戦A・昨季1位)に24−51と大敗した。関東大学春季大会グループA(対抗戦と関東大学リーグ戦の各上位3チームが参加)では、通算1勝3敗。試合後、和田監督は「Aチームだけ残って」と、この日のベンチ入りメンバー23名をグラウンドの隅に集めた。

 話したのは、上級生の元気のなさについてだった。それが最近の不調と相関関係にあたると感じ、神妙な顔つきのレギュラー陣にこんな訓話を残した。

「4年生がお互いを信じ合えていない」
「誰かが流れを変えてくれると待っていてはダメ」

 厳しい言葉を受け、最終学年のLO白子雄太郎は「監督の仰る通りだと思います」と反省。指揮官はこう言い残した。

「厳しい状況でチームがまとまって欲しいんですけど、どうも今年のAのメンバー(主力)はそれが得意じゃないというか…。1人ひとり、いいものをもっているのですがシャイな、理論派なメンバーが多い。ちょっといいプレーができなくなったらすぐにシュンとなる部分が、観ていてすぐにわかる。一喜一憂せず、元気良くやって欲しい、と」

 チームは15日、石川・西部緑地公園陸上競技場で早大と春季大会の最終戦をおこなう。円陣を解く直前、和田監督はこうも言っている。

「きつい時に頑張れるのが、慶大だと思う」

(文/向 風見也)

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