日本代表、アジアに敵なし。 国立で8大会連続W杯出場決めた!
来年秋にイングランドで開催されるラグビーワールドカップの予選を兼ねた「アジア五カ国対抗 2014」の最終戦が、25日に国立競技場(東京)でおこなわれ、日本代表が香港代表との全勝対決を49-8で制した。日本はアジア五カ国対抗で7連覇を遂げると同時に、8大会連続のワールドカップ出場を決めた。
序盤にFB五郎丸歩のペナルティゴールで先制した日本は、前半12分、敵陣深くでCTB立川理道からのロングパスを受けたWTB藤田慶和が右にフィニッシュ。
26分に香港がドロップゴールで3点を返したものの、日本はその2分後、ラインアウトからの攻撃でWTB藤田がハーフウェイから右サイドを振り切り、トライを決めた。30分にはCTBマレ・サウの左サイド突破から、WTB山田章仁、CTB立川へと渡り、追加点。37分はゴール前のラインアウトからモールで押し込み、前半を27-3で終えた。
後半に入ってからは、しばらくこう着状態が続き、60分に相手にトライを許した日本代表だが、67分、途中出場のLO真壁伸弥がパワフルに突進し、再びリードを広げた。その後は日本のペースで、72分にWTB藤田がハットトリックを達成。77分にはHO木津武士、79分にはWTBに入った内田啓介もトライゲッターとなり、「最後の国立」に集まったファンを喜ばせた。
なお、この試合でLO大野均(東芝ブレイブルーパス)はテストマッチ81試合出場となり、キヤノンイーグルスのWTB小野澤宏時に並び、ジャパン歴代最多タイのキャップ保持者となった。
2015年のラグビーワールドカップ開幕まであと480日。日本はプールBに入り、優勝2回の戦績を持つ南アフリカや、現在世界ランキング8位のサモア、ヨーロッパの古豪スコットランド、そして、パシフィック・ネーションズカップなどで何度も対戦したことがあるアメリカと、総当たり戦をおこなう。
「目標は準々決勝進出。それに向けて、しっかり準備していきたい」と、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチは力強く宣言した。
一方、敗れた香港代表だが、まだ初出場の望みは残っている。4チーム参加の最終予選プレーオフに回り、1回戦で南米のウルグアイ代表と対戦する。