ワールドカップ 2014.05.23

8大会連続W杯出場決める! 香港との国立決戦へジャパン最強布陣整った!

8大会連続W杯出場決める! 香港との国立決戦へジャパン最強布陣整った!

JPN 2

決戦2日前の会見に臨むエディー・ジョーンズHC(写真右)とリーチ マイケル主将
(撮影:松本かおり)

 来秋イングランドで開催される第8回ラグビーワールドカップを目指し、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチのもと進化を続けてきた日本代表。アジアに与えられたわずか1つの出場権をかけ、5月25日に国立競技場で香港代表と対戦する。最終予選を兼ねたアジア五カ国対抗2014で、両チームとも3戦全勝でファイナル決戦に臨み、勝った方がワールドカップ出場となる。
 ジョーンズHCは23日に都内で会見を開き、試合登録メンバー23名を明らかにした。

「一番強いメンバーを選びました。経験値の高いメンバー。シーズンのなかでもっとも重要で、タフな試合になる」

 先発は、先週末の韓国代表戦から変更になったのは1人だけ。LO真壁伸弥(サントリー)はベンチスタートとなり、香港戦ではセットプレーを重要視し、トンプソン ルーク(近鉄)が5番を着ける。パートナーのLO大野均(東芝)はこの試合で、キヤノンで現役を続けているWTB小野澤宏時が持つ日本代表通算最多キャップ記録の「81」に並ぶ。

「今週は練習の意識も高かった」と指揮官。「シニアの選手たちがうまく機能しています。火曜日に20人のディフェンスをつけて、アタックの練習をしました。香港がやってくることをやった。昨年の香港戦は、香港で戦いました。そのとき彼らは、やりたいことをやらせないようにしてきた。また、同じことをやってくるでしょう」

 ジョーンズHCは香港代表について、セットピースが強いチームと見ており、相手の10番、12番、13番がキーマンになると分析している。
「10番の選手は左利きで、いいキック蹴る。フィールドポジションの勝負となる。相手を制圧しないといけない。FWはやるべきことをやる。ジャパンはセットも強化してきました。最初の20分で勝負を決めたい」
 
 FW戦になると想定し、ジャパンのリザーブは8人中6人がFWだ。
「BKはリザーブの2人ですべてをカバーできる。(先発の)山田、藤田とも体調がいいですし」

 会見場にはエリスカップ(ラグビーワールドカップ優勝杯)が置かれていたため、それについて訊かれると、「日曜日には勝ちます。勝ったなら、カップを争うことができる。これを使ってシャンパンを飲んだことがある。でも、いまはお酒を飲まなくなった。ウーロン茶でも飲みましょうか」と言って笑みを見せ、自信をのぞかせた。

 リーチ マイケル主将も確かな手ごたえを感じている。
「この1か月間、いい準備をしてきました。そしてこの1週間、特にみんなスイッチが入っている。最初の20分(が大事)。ジャパンウェイで勝ちたい。いい試合をしてワールドカップ出場を決めたいです」

 現在の国立競技場でラグビーのテストマッチがおこなわれるのはこの試合が最後であり、スポーツ公式戦としても歴史に残るラストマッチとなる。東海大時代にも国立でプレーしたことがあるリーチ主将は、「大学ラグビーは、みんな国立を目指していました。伝統ある競技場。僕も、いい思いもしたし、悲しいこともあった。お世話になったのでいい試合をしたい」と力強く語った。
 そして、会見場のエリスカップに目をやり、「大会が近くなったな、と感じますね。2011年の悔しさ思い出します。同じ思いはしたくない」。

 ジャパンは、勝てば8大会連続のワールドカップ出場。指揮官も主将も、その先の、世界でのビッグチャレンジを見据えている。

<ワールドカップ2015 アジア最終予選 対 香港代表/日本代表 試合登録メンバー>

1. 三上正貴(東芝)  2.堀江翔太(パナソニック/レベルズ)  3.畠山健介(サントリー)  4.大野均(東芝)  5.トンプソン ルーク(近鉄)   6.ジャスティン・アイブス(キヤノン)  7.リーチ マイケル(主将/東芝)  8.ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック)  9.日和佐篤(サントリー)  10.田村優(NEC)  11.山田章仁(パナソニック)  12.立川理道(クボタ/ブランビーズ)  13.マレ・サウ(ヤマハ発動機/レベルズ)  14.藤田慶和(早稲田大)  15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)   

〔リザーブ〕
16.平島久照(神戸製鋼)  17.木津武士(神戸製鋼)  18.山下裕史(神戸製鋼)  19.伊藤鐘史(神戸製鋼)  20.真壁伸弥(サントリー)  21.ヘンドリック・ツイ(サントリー)  22.内田啓介(パナソニック)  23.林泰基(パナソニック)

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