サラセンズが初のハイネケンカップ決勝進出! アシュトン新記録樹立
ヨーロッパ最強クラブを決める「ハイネケンカップ」の準決勝第1試合が現地時間26日にトゥイッケナム(イングランド)でおこなわれ、ホームチームのサラセンズが昨季準優勝のクレルモン・オーヴェルニュ(フランス)を46−6と圧倒、初の決勝進出を決めた。
サラセンズは前半7分、左サイドを細かくつなぎ、WTBクリス・アシュトンのトライで先制。その5分後には、クレルモンのインゴール内でキックをチャージすると、サラセンズのCTBマルセロ・ボシュと空中で競り合ったクレルモンのSOブロック・ジェームズが故意にボールをはたいたと判断され、レフリーはペナルティトライをサラセンズに与えた。
31分にはブレイクダウンのターンオーバーからSOオーウェン・ファレルのトライが生まれ、サラセンズが24−6とリードして前半を終えた。
イングランド代表でポジションを失ったWTBアシュトンだが、この日は大爆発。64分、こぼれ球に素早く反応して巧みなキックでインゴールに転がし、確実にグラウンディング。ハイネケンカップで新記録となる、1シーズン個人最多の11トライ目を獲得した。
73分にはスピードに乗ったアシュトンが中央突破したあと左へロングパスを放り、最後はWTBクリス・ワイルズがフィニッシュ。サラセンズはその後、チーム6トライ目を挙げて同大会準決勝では最多となる46得点をマークした一方で、FLジャック・バーガー(ナミビア代表)が27回のタックルを放つなど堅牢なディフェンスも見せつけ、フランスの強豪を完全に封じ込めた。
サラセンズは今季プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)でもプレーオフ準決勝進出を決めており、2冠獲得は現実味を帯びてきた。
なお、ハイネケンカップ準決勝のもう1試合、トゥーロン(フランス)対マンスター(アイルランド)戦は、現地時間27日にマルセイユでおこなわれる。