国内 2022.09.12

法政26-19大東。「前に出る」「走り切る」信念を通した法政が底から逆転

[ 編集部 ]
法政26-19大東。「前に出る」「走り切る」信念を通した法政が底から逆転
キックオフのボールを確保にかかる法大(右)と大東大の競り合い(撮影:髙塩 隆)
後半は間合いが定まり、強いタックルが見られた法政(撮影:髙塩 隆)

 12点ビハインドから7点リードへ。序盤の劣勢を少しずつ挽回し、最後はブルーとオレンジのジャージーが逆転、凱歌を上げた。

 9月11日、関東大学リーグ戦の第1節、大東大と法大の試合が熊谷ラグビー場でおこなわれ、法大が26-19で初戦を勝利で飾った。前年は大東が3位、法政が6位というカードだった。毎年、混戦となるリーグ戦においては一戦一戦がサバイバル。星を求める両者の意欲がぶつかり合った。

 開始から飛ばしていったのは大東大。7分、12分とラインアウトを起点にトライを重ね、39分にはトライを一つ与えるも、44分にもシンプルな連続攻撃でもぎ取り、法政7-19大東に。推進力の強さを見せつける前半だった。特にLOサイモニ・ヴニランギのラック周りでの前進、WTB松田武蔵らの力強いランが光った。

 後手を踏んだ法政はかねて「失トライは3本まで」を合言葉に固いディフェンスを意図してきたが、この日は前半だけでその3本を失うピンチに。しかし、「これ以上は、やれない」(新宮孝行監督)と奮起し、ハーフタイムにはチームの原点を確認し復調した。

「相手に走り勝とうと試合に臨んだ。走る中でも考えることができた」とはPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得した法政FL吉永昂生 共同主将。

 同じく法政のFB石岡玲英(れい)は、「前半は、相手の個の力を前面に出された。自分達が前に出て、相手を出させないこと」の意思統一が好転のきっかけだったと振り返る。

 後半、法政はディフェンスにフォーカス、ガマンを重ねて得点も手にしていく。前半から機を見て狙ってきたPGが、後半11分、19分と決まった。法政13-19大東、6点差。残り20分で「1トライ1ゴールで逆転」の圏内に入ると、後半24分にその石岡がトライ、SO熊田経道のGも決まって法政20-19大東とひっくり返した。自陣深くで踏ん張っていたディフェンスで、相手のパスミスからこぼれ球をつかみ、走り切ったトライだった。

 その後も攻め合いが続いたが、動き勝った法政が相手のミスも誘い、31分、43分のPGで7点差に。最後も、相手のボール出しを狂わせたラックを起点に、相手のノックオンを引き出してゲームを終わらせた。

 敗れた大東大は、序盤の良いリズムを失ってから立て直しに苦しんだ。

「BKとFWのリンクがまだ、だったと思う。敵陣に入ったら(スコアを)取って帰らなければ」。吉瀬航汰 共同主将は接戦を落とし、悔しさを噛み締めた。日下唯志監督はまだプロセスにあるチームを鼓舞するように、淡々と振り返った。「ワークレートを上げていこう、という方向で強化をしてきたが、試合のプレッシャーの中でそれをやり切れなかった」

 法大は24日に日大、大東大は25日に流経大と対戦する。

PICK UP