東京大会8強入り&香港でコア昇格へ! セブンズ日本代表に藤田、福岡ら
(Photo: Andy Jones / PSI for HKRFU)
男子7人制日本代表は17日、今月22〜23日の東京セブンズ(秩父宮ラグビー場)、28〜30日の香港セブンズ(香港スタジアム)に向けたスコッドを発表。坂井克行主将(豊田自動織機)、15人制代表の藤田慶和(早大2年)、福岡堅樹(筑波大2年)ら14名が選ばれた。チームは本番を見据え、スペースへボールを動かすスタイルの実現を目指す。
今回のスコッドから、両大会の登録選手12名はその時々で編成される。この日、都内で会見した瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は、「(どちらの大会のメンバーとも)基本的にはこの14名から選びます。ただ香港の時は、怪我、ポジションによっては追加招集も」と説明した。当確とされるのはロテ・トゥキリ(北海道バーバリアンズ)、ジョセファ・リリダム(流経大3年)らが挙げられる。複数のポジションをこなせる2人の外国出身選手に関し、指揮官は「ある程度、中心になってくる」とも話した。話題が集まる藤田と福岡については、こんな見解を示した。
「藤田は思い切りがよく、彼がたくさんボールを持ってアタックするようなゲームをしたい。福岡はスピードがある。世界の選手を外側で振り切るプレーに期待したい」
候補合宿として行われた第13回セブンズシニアアカデミー(7〜17日・鹿児島)。本番で福岡の瞬発力を活かすべく、「彼に他の選手と同じ練習をさせない」ようにしたと指揮官は言った。
「彼を14分間使うとは考えていない。ゲームの勝敗を決める時に彼のスピードを生かしたい。そのためには他の選手と同じようにずっと長い距離を走らせ続けるより、バネをためた状態でいいスピードでもらいたいというのがある。同じ練習をさせるのではなく、午前午後ときつい練習があれば、午後はスピードトレーニングをさせたり…」
目標は、東京セブンズでの8強入りと香港セブンズでの昇格大会優勝。特にワールドシリーズに常時出場できるコアチーム入りをかけた香港セブンズに向けては、「優勝。それしか見えていない」と坂井主将は言う。リーダーが「ラインの深さを保って、7人全体がどこにスペースがあいているかを確認、共有する」とキーポイントを挙げるなか、瀬川HCも「不要なコンタクトは避け、速いテンポでボールを動かし続ける」と意気込んだ。
「鹿児島合宿でも、選手たちが深いポジショニングを取って自由に動ける時はいいアタックができました。ただ、逆に上手くいかないときはラインが浅くなってボールが動かなかった。鹿児島合宿でクリアになったのは、いい時と悪い時の差。これが選手の中でもクリアになった。ラインの深さがひとつ、キーになってくるのではないかなと思います」
チームは18日から直前合宿を始め、19日にはウェールズ代表、20日にはカナダ代表と練習試合を行う。
【関連記事/男子セブンズ日本代表スコッド14名】
http://rugby-rp.com/news.asp?idx=105624&code_s=1004