国内 2014.03.18

サントリー、小野澤の退団を正式発表! PR尾崎らも勇退

サントリー、小野澤の退団を正式発表! PR尾崎らも勇退

onozawa

日本ラグビー界の宝、小野澤宏時(撮影:高塩

 日本ラグビー界のビッグスター、WTB/FB小野澤宏時がサントリーサンゴリアスを退団する。18日、チームが正式に発表した。リヨン(フランス)への移籍が決まっているFLジョージ・スミス、元日本代表のPR尾崎章、SO野村直矢、SH柳原瑞樹、PR山田亮介、LO/FLパク・スンチェ、PRシン・ドンウォンもサンゴリアスのジャージーを脱ぐ。

 今月中に36歳の誕生日を迎える小野澤。サントリーを去るが、現役続行への思いは強い。
 日本ラグビー史に残る最強フィニッシャーのひとりだ。
 2003年のジャパンラグビートップリーグ開幕戦で記念すべき大会第1号トライを挙げた小野澤は、10季目の2012年10月27日、福岡サニックスブルース戦でトップリーグ史上初となる個人通算100トライの偉業を達成した。ディフェンダーが捕まえづらい独特の走りは、敬意を込めて“うなぎステップ”と呼ばれる。

 トップリーグでベストフィフティーンに選ばれたのは8回。2007−08シーズンはサントリーの初優勝に貢献し、 リーグ戦とマイクロソフトカップの両方でMVPに輝いた。2009年度と2010年度はリーグ戦トライ王の称号を手にしている。
 日本代表81キャップは歴代最多。デビュー戦(2001年6月17日のウエールズ戦)でいきなりトライを獲得し、ワールドカップ3大会でも勝負強さを発揮。2003年のスコットランド戦、2007年のウエールズ戦、そして2011年大会は世界最強軍団オールブラックスからもトライをもぎとった。
 テストマッチで55トライは、日本が世界に誇るレジェンドの大畑大介氏(69トライ)、元オーストラリア代表のデイヴィッド・キャンピージ氏(64トライ)、三菱重工相模原に所属する元ウエールズ代表WTBシェーン・ウィリアムズ(60トライ)に次ぐ世界歴代4位の大記録である。

 2013−2014シーズンは怪我に苦しみ、公式戦出場は2試合に終わった。2014年春シーズンの日本代表スコッドにも選出されなかったが、ジャパン復帰はあきらめておらず、新天地で挑戦を続ける(移籍先は未定)。

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