アルゼンチンが土壇場の逆転トライで歓喜 スコットランド相手に3戦シリーズ勝ち越し
来年のラグビーワールドカップで日本代表と同組に入るアルゼンチン代表が、ヨーロッパの古豪スコットランド代表をホームに迎えて戦ったテストシリーズを2勝1敗で制した。
1勝1敗で迎えた最終の第3戦は、現地時間7月16日にサンティアゴ・デル・エステーロでおこなわれ、アルゼンチン代表が34-31で勝利。4点ビハインドの試合終了間際に逆転トライを挙げ、エスタディオ・ウニコ・マドレ・デ・シウダデスは歓喜に包まれた。
アルゼンチン代表の背番号11、エミリアノ・ボフェリがヒーローとなった。
まず、前半11分にボフェリが50メートル超のペナルティゴール(PG)を決め先制すると、20分にはカウンターからチャンスを広げ、ボフェリが切り込み、オフロードパスをもらったSOサンティアゴ・カレーラスがゴールへ走り切った。
対するスコットランドは、大型WTBドゥハン・ファンデルメルヴァがパワフルな走りとフィニッシュ力でチームに流れを呼び込み、ドライビングモールやHOユアン・アッシュマンの力走もあって49分(後半9分)の時点で15点リードしていた。
が、アルゼンチンは食らいついた。
13-28で迎えた51分、アルゼンチンはゴールに迫り、PRナウエル・テタス・チャパロがピック&ゴーでインゴールにねじ込み、反撃開始。
その後、スコットランドにPGを決められ11点差とされたが、67分にもゴールに迫ってSHゴンサロ・ベルトラノウが間隙を突いてトライを挙げ、ボフェリのコンバージョンも成功で4点差に詰めた。
そして、試合終了間際、アルゼンチンはゴール前5メートルのスクラムでアドバンテージを得ると、ひとつタテを突いたあとワイドにボールを動かし、左WTBのボフェリがステップでディフェンダーをかわして逆転トライを決め、劇的な勝利となった。