日本代表 2022.07.09

日本代表、終盤に逆転され歴史的初勝利ならず。欧州王者のフランス代表に5点差惜敗。

[ 編集部 ]
日本代表、終盤に逆転され歴史的初勝利ならず。欧州王者のフランス代表に5点差惜敗。
攻守にアグレッシブだった日本代表の山中亮平(撮影:松本かおり)


 来年秋のラグビーワールドカップ2023フランス大会へ向けて強化を進める日本代表“ブレイブブロッサムズ”が、世界ランキング3位のフランス代表を土俵際まで追い詰めたが、歴史的初勝利とはならなかった。12度目の挑戦は7月9日、5万7011人の観客が入った東京・国立競技場でおこなわれ、後半30分までリードしていたが、15-20で惜敗した。

 自国開催のワールドカップで悲願の初優勝を目指し、戦力を充実させる欧州王者のフランス代表は、ビッグネームを欠いた若手が多いチームだったが、テストマッチの連勝を「10」に伸ばした。

 先制したのはフランスだった。前半9分、敵陣深くに入ってテンポよく攻め込み、瞬発力があるWTBマチス・ルベルが左外を振り切ってインゴールに持ち込んだ。コンバージョンも成功。

 しかし、先週の第1戦で惜敗(23-42)していた日本は12分、カウンターでバックスがつないでチャンスメイクし、ディフェンダーをひきつけたCTBディラン・ライリーからオフロードパスをもらったWTBゲラード・ファンデンヒーファーが左外を駆け上がり、最後はFB山中亮平につないでトライを奪い返した。

 日本は18分にも敵陣深くに入ってプレッシャーをかけ、相手の反則を引き出し、SO李承信がペナルティゴール(PG)を決め逆転した。

 そして、守りでも奮闘した日本は前半最後、ハーフウェイでのターンオーバーから攻め、左サイドをCTB中野将伍、HO坂手淳史とつないでFLリーチ マイケルがディフェンダーをかわしてゲインし、サポートについていたFB山中がフィニッシャーとなり、15-7とリードして折り返した。

 だが、後半早々、日本はエラーと反則で相手にPGチャンスを与えてしまい、5点差に詰められる。

 その後、ピンチの場面でFLベン・ガンターがターンオーバーするなど粘り強いディフェンスをしていた日本だが、60分(後半20分)にもフランスがPGで得点し、2点差となった。

 それでも、日本は勝利への執念を見せ、66分、キック&チェイスでゴールに迫ったフランスに対し、CTBライリーとWTBファンデンヒーファーが懸命に守り、チームを鼓舞する。68分にはまたもガンターがブレイクダウンで奮闘し、欧州王者を苦しめた。

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