休部のブルースから4人がシーウェイブス入団。東北人の武者大輔、引退撤回の片岡将も釜石へ。
ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン2に属する釜石シーウェイブスが7月1日、来季へ向けて新加入選手9人を発表。2022年5月末をもって活動休止となった宗像サニックスブルースから、PR寺脇駿、HO隈本浩太、LO/FLタタナ ダラス、CTB/WTB石垣航平が移籍となり、釜石での奮起を誓った。
セブンズ日本代表の経験もあるタタナにとっては古巣復帰だ。東海大学を卒業後、2015年から4年間は釜石シーウェイブスに在籍していた。「サインをして、釜石でプレーするために戻ってくることをとても楽しみにしています。釜石が日本最高のサポーターと強く誇り高い歴史を持っていることを知っているので、私は自分のベストを尽くします」と燃えている。
石垣は、コカ・コーラレッドスパークス、宗像サニックスブルースと所属していたクラブが続けて活動休止となり、今度は九州から東北へ向かうこととなった。「釜石シーウェイブスでプレーできることに喜びと期待を抱いています。新しいチームメイトとサポーターの皆さんと共に良い結果を残せるよう、全力で取り組んでいきたいと思います」と誓う。
ブルースに11年間在籍して初の移籍となる33歳の隈本は「チームのために体張って頑張ります」と決意を述べ、24歳の寺脇は「伝統あるチームでプレーできることを誇りに思い、チームに貢献できるよう奮励努力してまいります」とコメントした。
そして、ほかの選手たちも熱い気持ちを持って釜石へ向かう。
34歳の片岡将は、日野レッドドルフィンズでのリーグワン2022を最後に引退を表明していたが、かつて在籍していた釜石シーウェイブスに戻ることを決め、恩返しを誓う。CTB、WTB兼アシスタントコーチとして加入となった。
「釜石シーウェイブスサポーターの皆様、釜石市民の皆様、そして東北の皆様。ただいま! この度御縁があり、引退を撤回し、シーウェイブスに復帰させていただきました! 5月8日のうのスタ(釜石鵜住居復興スタジアム)での試合を最後に引退しようと決めていました。しかし引退試合をうのスタで終えてから、心のどこか釜石に対する想いがありました。言い出したらキリがないほど、帰って来たかった理由がありますが、一番の理由はシンプルで、『釜石が好きで、釜石でラグビーをやりたい』。僕なりの恩返しを、そして自分にできることを精一杯やりたいと思います」
宮城県出身のFL武者大輔も、釜石シーウェイブスに入団できたことを喜んでいる。リコーブラックラムズ、三菱重工相模原ダイナボアーズを経て、地元・東北のチームを選んだ。
「東北人として、このチームの一員になることができ、またプレーする機会があることを嬉しく思います。釜石の力、東北の力をこのリーグワンで示すことができるよう、チームの力になれるよう精一杯頑張りたいと思います。熱い応援の前でプレーできることを楽しみにしています」
そして、リーグワン2022での戦いを終えたあといったんは退団選手のリストに入っていたFL/NO8サム・ヘンウッドが、再契約して来季も釜石でプレーする。
さらに、東京サントリーサンゴリアスにいたSOジョシュア・スタンダー、仙台育英高校出身のCTBダリエス・トマスもシーウェイブスの一員となった。