『継承と創造-日本ラグビー 世界で勝利するためのオリジナリティー-』横井章著 好評発売中!
京都成章高校を皮切りに、高校、大学、社会人と、さまざまなカテゴリーで指導にあたり、その数は延べ100チームを越える、元日本代表キャプテン(キャップ17)にして名指導者の横井章氏。帝京大学の大学選手権9連覇、関西学院大学の関西大学リーグ初優勝に大きな貢献を果たしてきました。
同書では、20年余りのコーチング経験にもとづく著者の考えを、5つの章に分けて体系的に説明しています。
選手は大きくたくましくなり、プレーのスピードと強度も飛躍的に向上した現代のラグビーですが、その一方で、ラグビーの原理原則はいまも変わりません。競技の本質を知ることで探究心が生まれ、自分たちに合った独自のスタイルを考えられるようになる……、そんな導きを提示できる一冊です。
日本代表の選手として、そしてキャプテンとして多くの実績を残してきた著者だからこそ語れる、オリジナリティあふれるラグビーの創造とは何か――。チームをワンランク上げるための手助けになる「強化書」です。
【目次】
はじめに
私がラグビーの現場に戻ってきた理由
第1章 横井章のチーム論
・結果を残せるチーム、残せないチームの違い
・チームづくりは時間との戦いである
・チームとして確固たる『軸』を持つ重要性
・限られた戦力でチーム力を最大限に引き出す
・スペシャリストの集団になる
・『オリジナリティー』を持つ意義
・強化の第一歩である部員集めについて
第2章 横井章の指導論
・指導者・横井章としての歩み
・関西学院大学、近鉄での指導から帝京大学〜現在に至るまで
・手痛い失敗―『今(いま)』の選手を理解しなければならない
・コーチは常に学び、成長し続けよ
・徹底の重要性―やりきることで『景色』が変わる
・『型』を完璧につくり上げ、それを軸に変化させる
・格上相手にはストラクチャーを基点に戦う
・できる限りの工夫をして効率を追求
・『成功体験』をさせる大切さ
・練習は100パーセント以上にチャレンジ
・目標から逆算して強化スケジュールを練り上げる
・海外出身選手と日本ラグビー
第3章 横井章の勝負論
・『勝負』の要諦―試合を制するために必要なこととは?
・小さいチームほどプレーを切るべき―小よく大を制すゲームの進め方
・いかに『駆け引き』を制し、主導権を握るか
・勝負に挑む『心』のつくり方
・『強み』を生かしつつ『弱み』をカバーする
第4章 横井章のプレー論
・日本ラグビーの『強み』とは何か?
・自分なりの『間合い』をつかむ
・なぜ『接近』が必要なのか
・『低さ』は『強さ』であることを理解する
・ラグビーで必要な『スピード』とは?
・世界的にも『短いパス』が主流に
・『判断』とは『選択』であり、それを研ぎ澄ませる
・ボールは『両手』で持つべき、その理由は
・ラグビーで本当に求められる『フィジカリティ』
第5章 横井章の戦術論
・ラグビーにおいて数の力は絶対である
・絶対的な戦い方を持つ意義
・『ファーストフェーズ』が全てを決める
・『チャンス』は待ってくれない
・ボールを動かすことで何が変わるか
・戦い方を絞り込むべき理由
・『次の一手』―選択肢を持つ重要性
・『スペース』は探すものではなく、つくり出すものである
・いかに勝ちきるか―試合終盤の締めくくり方
・残り時間とスコアを踏まえたゲームの組み立て方
・絶対に止められないサインプレーのつくり方
・3択、4択の選択肢を持って攻める―横井式アタックシステム
・キックを効果的に駆使せよ
・エリアごとのキックによる陣地の進め方
【著者紹介】
横井 章(よこい・あきら)/著
1941年5月1日生まれ。大阪府出身。早大入学時からラグビーを始める。早大卒業後、三菱自工京都に進み、1967年のニュージーランド学生代表クラブ戦で日本代表デビュー、キャップ数17で1970年からは5シーズン連続で代表キャプテンを務める。2001年、59歳の時、京都成章高に突然押しかけて指導、同高は同年、全国高校ラグビー大会(花園)初出場を果たす。その後、関西学院大、帝京大などでも成績をアップさせ、現在は主に高校、大学のアドバイザーとして活躍している。
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