ウエールズの至宝シェーン・ウィリアムズ、来季も三菱重工相模原で現役続行か
(撮影:Hiroaki. UENO)
ウエールズ代表歴代最多トライスコアラーであるシェーン・ウィリアムズが、来季もトップイースト・ディビジョン1に属する三菱重工相模原ダイナボアーズでプレーすることが濃厚となった。
『BBC』など欧州の複数メディアが報じたもので、現在帰国中のシェーンは、「私は日本で楽しんでいる。新しいラグビーを学んでいるし、文化にも慣れてきた。4月に(日本へ)戻って、何かしらの話を受けるつもりだ。おそらく、今後2年間の話になるだろう」とコメントしている。
今月26日に37歳の誕生日を迎える。おそらくコーチ兼任になると思われるが、もしあと2年プレーすることを決断すれば、39歳まで現役続行ということになる。
身長170センチ、体重80キロと小柄ながら、テストマッチで世界歴代3位の60トライをマークし、IRB(国際ラグビーボード)の2008年最優秀選手に選ばれたスーパーウィンガー。2011年12月のオーストラリア代表戦でウエールズ代表のジャージーを脱ぎ、2012年5月27日にオスプリーズでプロ12(セルティックリーグ)優勝を遂げたあと引退すると思われていたが、ジャパンラグビートップリーグ昇格を目指す三菱重工相模原に電撃入団した。
来日して2年目だった今季、トップチャレンジ1を制すことができず、コカ・コーラウエストとのトップリーグ入替戦にも敗れて目標を達成できなかったが、グラウンドで仲間に声をかけ続け、闘志あふれるプレーでチームを鼓舞する元ウエールズ代表の姿があった。
敗戦後、「みんなで一緒にハードワークを重ね、懸命にプレーしたが、ミスが多くて残念な結果に終わってしまった。でも、トップリーグのチームを倒す実力は我々にはあるということを確信した。ダイナボアーズの選手たちに必要なことは、まず自分たち自身を信じることだ。そして、私やスティーブン・ドナルド、アンソニー・ボーリッチのようなシニアプレーヤーは、自らの経験を若い選手たちにしっかり伝え、彼らに自信を植え付けることも大事だと思う」と語ったシェーン・ウィリアムズ。
厳しい表情でインタビューに答えていたが、「トップリーグであなたの姿を見たいファンは多いと思うが、来季もダイナボアーズでプレーする予定ですか」と訊くと、少しだけ笑みを見せた。
「正直なところ、まだ確定はしていないが、私は本当に三菱ダイナボアーズでの時間を楽しんでいるし、チームの雰囲気やカルチャーも気に入っている。数日中に自分の今後について決めたい。ただ一つだけ言えるのは、プレーヤーとして楽しんでいるし、いま自分はすばらしいチームにいるということだ」
三菱重工相模原ダイナボアーズはさらに力をつけ、2008年以来のトップリーグ復帰を目指す。