国内 2014.01.22

【TLプレーオフ準決勝2】 サントリー×神戸製鋼 双方アタックにこだわり

【TLプレーオフ準決勝2】 サントリー×神戸製鋼 双方アタックにこだわり

SF2

神戸製鋼の苑田右二ヘッドコーチ(写真左)とサントリーの大久保直弥監督(撮影:BBM)

 日本最高峰トップリーグ(TL)の上位4強は2月1日からプレーオフトーナメントに臨む。2日の準決勝第2試合では、2年連続王者で今季リーグ戦セカンドステージ2位のサントリーが同3位の神戸製鋼とぶつかる。どちらも攻撃力に自信を持っており、両軍指揮官とも「ボール保持率を高めたい」と意気込んでいる。

 サントリーはエディー・ジョーンズ前監督(現日本代表ヘッドコーチ)が就任した2010年度以来、「アグレッシブ・アタッキング」を提唱。素早いポジショニングと状況判断による攻めをモットーとし、今季のプレーオフに向けても大久保直弥監督は「他の3チームもそれぞれのスタイルを貫くと思います。これまで(今季始動から)36週間やってきたスタイルを出し切りたい」と意気込んだ。

 指揮官がキーマンに掲げるのはSO小野晃征。日本代表の司令塔に関し、大久保監督は「ジャパンの秋のツアーでも厳しいプレッシャーのなかでよい経験をした。周りのFWがいかに彼によい選択肢を与えるか、彼がいかによい選択をするか(が鍵)」と語った。

 神戸製鋼も連続攻撃時の破壊力を特徴とする。ファーストステージ第6節では20−29(神奈川・ニッパツ三ツ沢陸上競技場/2013年10月20日)、セカンドステージ第1節でも23−37(兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場/同12月1日)と連敗したサントリーを前に、苑田右二ヘッドコーチは「4トライ以上を目指す戦いをしてきた。ボールホゼッション(保持率)、アタックする時間を長くしたい」と語った。

 南アフリカ代表72キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のCTBジャック・フーリーが今季のトライ王(17トライ)となったことについては、「チームのプレーを1人ひとりが遂行しているのも要因のひとつ」と語る指揮官。スタイルを貫く上での注目ポイントには「タイトファイブ(FW前列5人)」を挙げ、「(攻守の起点となる)セットプレーは重要。前5人にしっかり仕事をしてもらえるように」と続けた。
 
 2月2日の準決勝第2試合は、東京・秩父宮ラグビー場で14時キックオフ。

(文・向風見也)

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