国内 2014.01.22

【TLプレーオフ準決勝1】 パナソニック×東芝 FW勝負が焦点か

【TLプレーオフ準決勝1】 パナソニック×東芝 FW勝負が焦点か

SF1

パナソニックの中嶋則文監督(写真左)と東芝の和田賢一監督(撮影:BBM)

 日本最高峰であるトップリーグ(TL)の上位4強によるプレーオフトーナメントが、2月、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。1日の準決勝第1試合では、リーグ戦セカンドステージ1位のパナソニックと同4位の東芝が激突。両軍指揮官ともキーマンにFWのメンバーを掲げており、当日は肉弾戦の優劣が試合の鍵を握りそうだ。

 パナソニックは今季、オーストラリア代表51キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のSOベリック・バーンズが効果的に働いた。選手は異口同音に「(SOバーンズのおかげで)アタックで前に出られるようになった」と発言。大物の加入は堅守速攻のスタイルをよりブラッシュアップさせ、セカンドステージ無敗という成績をもたらした。

 もっとも、中嶋則文監督がプレーオフでのキーマンに掲げるのはNO8ホラニ龍コリニアシ。突破力を長所とするFW陣のリーダー格だ。指揮官は「やはりラグビーはFW。彼が前に出ることで、私たちのBKライン(SOバーンズらの攻撃)が活きてくる」と語る。

 一方、伝統的にFW同士でのぶつかり合いが強みの東芝は、「セットプレーが武器。フロントローがキーになると思います」と和田賢一監督。左からPR三上正貴、HO湯原祐希、PR浅原拓真とスクラム最前列には現役日本代表が揃うとあって、プレーの起点を制圧させたいと考える。ボール保持者やサポートの姿勢などを修正し、「接点を前に動かす」とも意気込んだ。
 
 パナソニックには今季TLで2連敗中。ファーストステージ第6節では22−40で苦杯を舐め(秩父宮/2013年10月19日)、セカンドステージ第4節では12−14と僅差で屈している(群馬・太田市陸上競技場/同12月22日)。2009年度以来TL王座から遠ざかっているとあって、和田監督は「過去3年勝てていない悔しさを持って、我々のラグビーをやり切る準備をしたい。パナソニックさんはバランスの取れたチーム。リーグ戦のリベンジをしたい」とも続けた。

 2月1日の準決勝第1試合は14時、キックオフ。

(文・向風見也)

PICK UP