早大FB藤田が再び国立へ! 「プロセスを楽しみたい」
学生日本一を決める大学選手権の準決勝が来年1月2日、東京・国立競技場で行われる。日本代表12キャップの早大(関東大学対抗戦A・2位扱い)FB藤田慶和も、大一番への決意を心待ちにする。
ルーキーイヤーの昨春に左膝靱帯を断裂したため、大学選手権出場は今季が初となる。12月22日、埼玉・熊谷ラグビー場での同選手権セカンドステージ・プールDの第3戦(対 中大=関東大学リーグ戦1部・2位/○57−7)後、かねてからジャパンでの経験を所属先に還元したいと話すランナーは、現状の課題にチーム全体の「基本スキル」を挙げた。
「(自分が)あまりいいところでボールをもらえてない。いいところでもらえるように、基本に忠実にしていかないと。流れながら(ボールが飛ぶ方向に身体を向けながら)パスを受けたら、(次にパスをもらう選手は)いいところでボールがもらえなくなる。きょう(中大戦)もそのために余っていた(相手守備に対し数的優位を作った)のにトライが取れないところがあったので。徐々に良くなっているとは思うんですけど、次からレベルは格段に上がる。細かいところを修正、改善していかないと」
早大は12時15分からの準決勝第1試合で、プールB首位で昨季準優勝の筑波大(対抗戦・4位扱い)と戦う。FB藤田と同じ日本代表のWTB福岡堅樹らを擁する相手だ。早大きってのランナーは、「結果よりもプロセスを楽しんでやりたい」と実感を語った。
「いろんな人と戦うのも楽しみですし、国立でやれる幸せもある。それを感じてやりたいと思います。いろんなことがありますけど、楽しまないと意味がない。あと多くて2つ、少なくて1つ。そのプロセスを楽しみたいです」
後藤禎和監督は23日、都内で毎年行われる同選手権の関連トークイベントに出演。「去年もここで必ず勝つと言って赤っ恥をかきましたが(準決勝敗退)、今年も言います。必ず、勝ちます」と宣言した。エースが「プロセスを楽しんだ」その先に、最高の結果は訪れるだろうか。