国内
2013.10.19
4強対決はパナソニックに軍配! 巧みな試合運びで東芝を退ける
<ジャパンラグビートップリーグ 2013−2014 ファーストステージ 第6節・プールB>
パナソニック 40 − 22 東芝
(2013年10月19日/東京・秩父宮ラグビー場)
パナソニック勝利に貢献したベリック・バーンズ
(撮影:BBM)
4強入りの常連同士の激突。まっすぐぶつかる東芝に対してパナソニックが互角の力勝負を演じ、要所でのきらめく判断で接戦を快勝劇に変えた。
10−10で迎えた後半開始直後、HO堀江翔太が「うまいこと自分のとこにボールが来た」からと混戦を抜け出し、FL西原忠佑の勝ち越しトライを誘う。以後、パナソニックは6、8分とペナルティゴールでじわじわと点差を広げる。21−10。
そして11分だ。中盤で東芝の攻撃にミスが出るや、オーストラリア代表51キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のSOベリック・バーンズが拾う。縦に蹴り込む。弾道を追ったのはWTB山田章仁だ。SOバーンズが「蹴りそうだな」と感じて駆け出したクラブの華は、この日2度目のゴールライン越えで大勢を決した。シーズン途中に合流し、2試合目の先発となったSOバーンズは、「いい球を出してくれれば、ゲインを切れる」。相手守備網の隙間に鋭いラン、パス、キックを繰り出した。
勝者は、11月末からのセカンドステージでの上位グループ進出を決めた。敗れたLO大野均は潔かった。
「パナに負ける時はこういう試合。それをさせたのが敗因」
(文・向風見也)