国内 2013.09.17

古豪復活へ! 慶大がチーム一丸となり昨季大学選手権2位の筑波大を撃破

古豪復活へ! 慶大がチーム一丸となり昨季大学選手権2位の筑波大を撃破


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チーム3本目のトライを挙げたFL木原健裕のもとへ駆け寄り、喜ぶ慶應義塾大の選手たち
(撮影:井田新輔)


 


 


 関東大学対抗戦Aが9月15日、各地で開幕。東京・秩父宮ラグビー場では、昨季大学選手権ファイナリストの筑波大と、和田康二新監督の就任で春から好調を維持する慶應義塾大の注目の大一番が行われた。



 先にペースをつかんだのは慶應大だった。FB児玉健太郎のロングキックをベースに陣地戦で優位に立ち、頑健なコンタクトを利した連続攻撃で再三敵陣深くまで攻め込む。前半12分にラインアウトから筑波大SH内田啓介にブラインドサイドを破られ先制トライを許したものの、19分に長い連続攻撃を仕留めきってWTB下川桂嗣が左隅にトライ。26分に正面のPGをSO宮川尚之主将が決めて逆転すると、42分にはSH南篤志の突破をサポートしたFB児玉が左中間へ飛び込み、13−7とリードして前半を終えた。



 後半、風上に回った慶應大はさらに攻勢を強め、14分にラックサイドを抜け出したFL木原健裕がポスト横に飛び込んで20−7とスコアを広げる。以後は素早いリアクションから鋭い出足で前に出て猛タックルで刺さり続け、筑波大の連続攻撃をたびたび寸断。追加点こそ奪えなかったものの、反撃を終盤の1トライのみに抑え、20−12で大きな大きな勝利を手にした。



 今季開幕戦にして監督としての初采配の試合で勝利を挙げた慶應大、和田監督は「チーム160人全員のまとまりで勝った。BKのディフェンスがカギを握る試合でした」とコメント。一方痛い星を落とした筑波大の古川拓生監督は「残念のひと言。練習してきたことが何も出せなかった」と憮然とした表情で語った。



 なお5季ぶりの覇権奪回を期す早稲田大は、同会場で日体大と対戦。スクラムの優勢と走力を生かして立ち上がりから主導権を握り、計11トライを挙げ69−0で快勝した。CTBからFLへの挑戦で注目される早大の布巻峻介は後半17分に交代するまで57分間プレー。相手を仰向けに倒すビッグタックルやブレイクダウンでのボールの絡みなど持ち味を発揮し、上々のFWデビューを果たした。


 

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