U20日本代表監督の水間氏が近鉄の指揮官に サニックス退団のPR佐々木駿らライナーズ加入
近鉄ライナーズが7月1日、2021年度の新体制を発表し、U20(20歳以下)日本代表監督の水間良武氏が新ヘッドコーチに就任することが明らかになった。
水間氏はパナソニック ワイルドナイツや日本代表、世界選抜などで指導した経験があり、2019年にU20日本代表監督となってワールドラグビーU20トロフィーで優勝、この世代の最高峰大会であるワールドラグビーU20チャンピオンシップ昇格に導いた。残念ながら新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した影響により2020年と2021年の同大会は中止となってしまったが、現在はオンライン形式で実施する「TIDキャンプ」で将来有望な選手の発掘などに取り組んでいる。
また、水間氏は2019年度から2季、神戸製鋼コベルコスティーラーズのスタッフとして、普及育成アドバイザーやフッカー&ディベロップメントコーチを務めていた。
そしてこのたび、近鉄ライナーズのヘッドコーチに新任することになった水間氏は、「歴史と伝統がある近鉄ライナーズに携わることを心より感謝申し上げるとともに、非常にわくわくしております。選手、スタッフ、関わる仲間全員で『近鉄ライナーズファミリー』となり、会社・チームの代表として地域、社会、ラグビー界の憧れの存在になるべく、日々、個人の責任のもと努力をしてお互いにチャレンジしていきます。これまでのベースをもとに新たなライナーズスタイルを構築して、わくわくするようなラグビーをご披露し、皆様とともに【感動】できるよう取り組んでまいりますので、熱いご声援のほどよろしくお願いいたします」とコメントした。
同日、近鉄ライナーズは新加入する4選手も発表し、昨季まで他チームでプレーしていたPR佐々木駿(前 宗像サニックスブルース)、LOパトリック・タファ(前 NECグリーンロケッツ)、LOサム・トムソン(前 東芝ブレイブルーパス)を獲得、そして同志社大学の副将だったSH人羅奎太郎がライナーズのルーキーとなる。
人羅は「伝統あるチームでラグビーができることに感謝し、ラグビーを全力で楽しみチームの勝利に貢献できるよう頑張ります」とコメント。
スコットランド出身のトムソンは、「日本に戻って、新しいチームメイトに会うのが待ち遠しいです。私にとって大変素晴らしい機会であり、新シーズン、チームにもいい影響をもたらすことができるのではと楽しみにしております」と述べ、近鉄ライナーズでの活躍を期する。