トゥーロンが初の欧州カップ４強入り　マンスターは３度目Ｖへ前進

　欧州クラブ大会の最高峰、「ハイネケンカップ」のベスト４が出揃った。６日に４強入りを決めたクレルモン・オーヴェルニュ（フランス）とサラセンズ（イングランド）に続き、７日の準々決勝ではマンスター（アイルランド）とトゥーロン（フランス）が勝ちどきをあげた。

　５季ぶり３度目の優勝を目指すマンスターは、敵地トゥイッケナム・ストゥープでハリクインズ（イングランド）と対戦し、18-12で勝利。背中の手術を経て復活したばかりの闘将、LOポール・オコンネルを中心にFWがフィジカルバトルで奮闘し、SOローナン・オガーラの６本のペナルティゴール（PG）成功で接戦をものにした。マンスターの準決勝進出は３季ぶり。
　一方、３月にアングロ-ウェルシュカップ（LVカップ）を制し、プレミアシップ（イングランド最高峰リーグ）とハイネケンカップで“３冠”が期待されたハリクインズだが、タックルミスも多く、準々決勝敗退で偉業への夢は絶たれた。

　もう１試合は、トゥーロンがホーム（スタッド・フェリックス・マイヨール）にイングランドの強豪レスター・タイガースを迎え、21-15で下した。
　スクラムで苦戦し、前半はボール保持と陣地取りでも劣勢だったトゥーロンだが、相手が反則で２人の一時退出者を出す運にも恵まれ、元イングランド代表のSOジョニー・ウィルキンソンが６本のPGをすべて成功させて逆転。わずか３点リードで迎えた試合終了１分前には、主役のウィルキンソンが右足で鮮やかなドロップゴールを決め、熱戦に決着をつけた。トゥーロンは初の４強入り。

　準決勝は、４月27日にフランス（スタッド・ドゥ・ラ・モソン）で「クレルモン対マンスター」、28日にイングランド（トゥイッケナム・スタジアム）で「サラセンズ対トゥーロン」という組み合わせになった。

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