国内
2013.04.06
大阪桐蔭が大量得点で初の決勝! 常翔学園から逃げ切り
大阪桐蔭(白)が常翔学園から6トライ奪い、初のファイナルステージへ
(撮影:BBM)
<第14回全国高校選抜大会 準決勝 2>
大阪桐蔭 38 − 31 常翔学園
(2013年4月6日/埼玉・熊谷ラグビー場)
大阪桐蔭高が伸びやかな攻撃を重ね、キックオフからの20分間で26得点を奪う。結局38−31で、全国クラスの大会では初の決勝進出を果たした。7日、東海大仰星高と戦う。
中核のSO喜連航平主将は、球をもらえば人垣へ真っ直ぐ突っ込む。「ディフェンスを止める」。接点に近い位置から外側へと流れる相手防御の動きを、自分の手前でせき止めたい、という意味だ。ボール保持者にとって理想のあり方を具現化し、後ろのランナーへ簡潔なパスを放つ。左右に駆け回るWTB高橋慶大を、大会前から注目されたFB岡田優輝を、気持ち良く突破させる。全国8強以上も初というクラブにあって、「全国制覇のイメージを持ってる」。チームには中学ラグビー界で名の知れた人も多いためか、大きな目標を真剣に掲げるのだ。
この日は終盤、昨冬に日本一となった常翔学園の猛反撃を喰らった。FW陣が疲れていた。体力不足ではと聞かれたリーダーは、しかし、「FWはがんばってくれてるので、そこはBKでカバーする。(決勝では)とりあえず、前に出て行く」。いまある資源で勝つことだけを考えられる、そんな17歳。
(文・向風見也)