セブンズ 2021.03.05

東京五輪へ向け動き出したセブンズ ハイパフォーマンス準備大会も計画

[ 編集部 ]
東京五輪へ向け動き出したセブンズ ハイパフォーマンス準備大会も計画
2月のマドリード・セブンズに参加した東京五輪出場国のケニアとアルゼンチン(Photo: Getty Images)


 新型コロナウイルスが世界的に感染拡大した影響で長期中断しているワールドラグビーセブンズシリーズだが、ようやく2021年シリーズのスケジュールが発表された。

 新型コロナウイルスをめぐる世界的な状況、またオリンピックの開催が7月に控えていることを踏まえ、国際統括団体のワールドラグビーはパートナーや開催運営組織、そして参加国協会と緊密な取り組みをおこない、小規模かつインパクトの強い2021年シリーズを開催することで合意した。

 短縮型の2021年セブンズシリーズは、女子5ラウンド、男子4ラウンドをおこなうことが決まり、加えてもう2つ男子大会の可能性を協議中だという。

 2021年のシリーズは、5月の15〜16日と22〜23日にパリでおこなう女子大会でキックオフ。そして、東京オリンピックをはさみ、10月29〜30日にシンガポールで男子大会がスタートとなる。その後、男女合同参加となる香港大会(11月5〜7日)、ドバイ大会(12月3〜4日)、ケープタウン大会(12月10〜12日)が予定されている。

 オリンピック終了後に、男子のバンクーバー大会とロンドン大会が開催される可能性もある。

 なお、男子シリーズには、2020年のチャレンジャーシリーズで優勝した日本がコアチームとして参戦する予定。

 今年は夏の東京オリンピックが最大のイベントとなるが、ワールドラグビーはチームが万全の準備をして東京オリンピックに出場することができるよう、国際オリンピック委員会の援助により400万ドル(約4億3000万円)を拠出し、オリンピック出場協会のセブンズプログラムおよびハイパフォーマンス準備大会の開催運営費に充てるという。

 オリンピック出場チームの準備イベントとして、2月下旬にはスペインのマドリードでセブンズ大会が開催され、東京オリンピックでメダル獲得を目指すアメリカ(男子・女子)、アルゼンチン(男子)、ケニア(男子・女子)などが参加。世界最終予選(6月19〜20日/モナコ)を控えているロシア(女子)とフランス(女子)も貴重な実戦を経験した。

 6月下旬にはアメリカのロサンゼルスで男女合同大会が予定されるなど、さらなるハイパフォーマンス大会の計画もあり、オリンピック出場チームが本番で質の高いプレーができるよう、準備が進められている。

東京五輪メダル候補の女子アメリカ代表。コロナ対策を徹底してマドリード大会に参加(Photo: Getty Images)

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