セブンズ 2013.03.23

【現地リポート】 香港セブンズ開幕 日本男子はブラジルに逆移転勝ち

【現地リポート】 香港セブンズ開幕 日本男子はブラジルに逆移転勝ち


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ブラジル選手を振り切る7人制日本代表FWシオネ・テアウパ
(撮影:出村謙知)


 


 


 香港セブンズが開幕。
 来季のワールドセブンズシリーズでのコアチーム入りを争うロンドンでの昇格決定大会(5月11、12日)出場を目指す男子7人制日本代表は、初戦でブラジルに17−10で勝利。幸先のいいスタートを切った。



 前半を終了して5−10と5点のビハインド。
 試合開始直後の日本ボールのキックオフを桑水流裕策が確保して、あっさりシオネ・テアウパがトライを奪って先制したものの、その後は「初戦で固かった」(坂井克行主将)ことも影響して、どこかチグハグな戦いぶり。
 ひとりひとりの身体能力は侮れないものがあるブラジルに対して、タックルミスと、攻め込みながらのパスインターセプトでトライを重ねられた。



「いきなりトライが取れたこともあって、簡単に取れるイメージができてしまったが、まずはしっかりとボールを前に運びながら、ブレイクダウンをたくさんつくって刻んでいくこと」



 瀬川智広ヘッドコーチがハーフタイムに指示したとおり、後半はしっかりボールキープができるようなり、一方的に試合を支配。
 再び後半のキックオフでボールをキープして攻めた日本は、成田秀悦の個人技で敵陣深く攻め込んだ後のラックからの早い球出しで、またもテアウパがブラジルゴールに走り込み、ゴールも決まって12−10と逆転。
 さらに、4分に坂井主将、大島左利が前に出て、最後はまたもテアウパがブラジルDFを突き破って、ハットトリック。ブラジルを振り切った。



 試合後、「大観衆の中でプレーできて、これが『ワールドセブンズシリーズなんだな』と感じたと語った坂井主将は、2日目以降への修正点に関しては「ボールキャリアーが相手DFの裏に出て、ブレイクダウンをしっかりつくってクリーンボールを出していくこと」と指摘。
 瀬川HCは「オフロードのミスなどを修正すれば、十二分に戦っていける」と、手応えを感じた様子だった。



 ワールドセブンズシリーズと並行して行われている昇格決定大会予選には12チームが参加。4カ国ずつ3プールに分かれた1次リーグの後、計8チームが準々決勝に進出。準決勝に進んだ4チームが昇格決定大会出場権を得る。
 23日に予定されている大会2日目、日本は1次リーグ残り2試合、ジャマイカ、グルジアとの対戦が予定されている。



(文・出村謙知)


 

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