女子7人制日本代表候補が23日から沖縄合宿 山口真理恵も健闘誓う
7人制と15人制の両方で活躍が期待される山口真理恵
(撮影:BBM)
モスクワでの「ワールドカップ・セブンズ2013(W杯セブンズ)」を6月28〜30日に控える女子7人制日本代表は、2月23日、第2次候補選手(トレーニングスコッド)の19名中16名が沖縄での強化合宿に参加。それに先立ち、山口真理恵(Rugirl-7)が心境を語った。
今年すでに2度の強化合宿と約2週間のアメリカ遠征を行った女子セブンズ代表。沖縄合宿では砂浜でのトレーニングを通し、タックルスキル向上とフィットネス強化に取り組むようだ。15人制と同じ広さのグラウンドでプレーする7人制では、自ずと1人ひとりに与えられるスペースは広くなる。海外の列強国が相手だとそこへ速くて長いパスが飛び交うため、対面の選手と遠い位置からもより迅速に間合いを詰めなければピンチが生じる。
’09年から約2年間オーストラリアでプレーしていた山口も、こと守備に関しては7人制と15人制を「別のスポーツと考えるべきかも」と話していた。
「とにかくタックル練習、フィットネス練習は砂浜で行っていく感じです。タックルのヒットの強さをしっかり身に付ける、足場の悪いところで(相手を)しっかり倒しきる、と。タックル、自分自身もアメリカ遠征で大きな課題だった。大きい、足の速い選手への間合いをいつ詰めるか、とか、そういう細かいところが自分のなかでも欠けていたというか、経験上、難しかったので」
チームは3月30日に中国・広州へ渡り、女子7人制の世界最高峰サーキットであるワールドシリーズの第3戦に挑む。W杯セブンズを終えると、15人制で「女子ラグビーワールドカップ 2014 フランス大会」のアジア地区予選(場所・日程とも未定)の開催が濃厚だ。勝負の年を過ごすにあたり、山口は自己管理の重要性を謳った。
「大会ごとの目標を達成できるように、私自身をベストパフォーマンス(ができる状態)にもって行く。そこが、全てかなと。合宿が増えたり、遠征が長くなると、体調を悪くしたり怪我をしやすくなったりもすると思うので」
今月28日までの沖縄合宿を乗り越えてからは、よりよい状態で大一番を待ちたい。
(文・向風見也)