サモアは“伝説の男”リマ率いる新体制で東京五輪目指す 15人制代表新HCは元主将マプスア
サモアラグビー協会は8月12日、東京オリンピックを目指す同国男子7人制代表のヘッドコーチに、ワールドラグビー殿堂に名を連ねるレジェンドのブライアン・リマ(48歳)が就任すると発表した。アシスタントコーチの経験もあり、指導力が認められた。
強烈なタックルが持ち味で破壊王と呼ばれたリマは、15人制サモア代表のWTB、CTBとして65キャップを獲得。ワールドカップには歴代最多となる5大会に出場し、18試合で通算10トライを挙げている。
かつてセコムラガッツの一員としてジャパンラグビートップリーグでもプレー。
リマ自身、7人制サモア代表選手としての経験もあり、ワールドカップ・セブンズでは歴代3位となる通算17トライを記録している。
7人制サモア代表は、セブンズの名将と呼ばれるゴードン・ティッチェンが2016年末からヘッドコーチを務めていたが、新型コロナウイルスの世界的大流行により2020年に開催予定だった東京オリンピックが1年延期となり、将来は不確実性が非常に高いという理由から8月で満了となるサモア協会との契約を更新しなかった。
サモアは東京オリンピックの出場権をかけたオセアニア予選でオーストラリアに敗れたものの、まだ世界最終予選のチャンスが残っており、リマ体制となって東京行きの切符獲得を目指す。
また、男子15人制代表“マヌー・サモア”のヘッドコーチには、セイララ・マプス(40歳)の就任が決定。前任のスティーヴ・ジャクソンは昨年のワールドカップ(1勝3敗でプールA敗退)後に退任し、現在は清水建設ブルーシャークスのヘッドコーチとして働いている。
マプスアはサモア代表CTBとしてワールドカップ2大会を含む26試合に出場し、キャプテンを務めたこともある。パシフィック・アイランダーズにも選ばれ7キャップを獲得。クラブシーンでは、ハイランダーズ(ニュージーランド)やロンドン・アイリッシュ(イングランド)などで活躍後、日本のクボタスピアーズや釜石シーウェイブスでもプレーした。
7人制・15人制両ヘッドコーチとも2年契約。