海外
2020.07.10
ラグビー発展途上国のナイジェリア、オンラインでスポーツ科学の専門家に学ぶ。
男子15人制代表の世界ランキングは69位で、ラグビー発展途上国のナイジェリアだが、同国ラグビー協会は、精神的なアプローチで選手、コーチを成長させようと、スポーツ科学の専門家によるオンラインセッションを開催している。
協力したのは、南アフリカのステレンボッシュ大学でスポーツ科学部のスポーツコーチング講師を務めるウィルバー・クラーク博士。
新型コロナウイルスがアフリカ大陸でも大流行しているため、クラーク博士はナイジェリア代表“ブラック・スタリオンズ”の選手とコーチングスタッフのためにオンラインでリーダーシップセッションを実施。選手のメンタルアプローチを向上させることが目的だ。
7月9日時点で、ナイジェリアでの新型コロナウイルス感染者は3万人を超え(回復者は約1万2400人)、このウイルスによる死亡者は700人に近づいているが、クラーク博士は新型コロナウイルスの感染拡大が選手たちや彼らのプレーにどのように影響したかについても、具体的に話す余地を与えた。
クラーク博士は実行するセッションに加えて、ナイジェリアのラグビーを発展させるためには、普及はもちろん、学校、クラブ、大学の試合、そして代表チームを改善する必要があると述べている。
ナイジェリアラグビー協会は資金不足が悩みの種で、課題への取り組みが十分におこなわれていないのが現状だが、今回のようにオンラインを使って知識を得ることも発展への一歩であり、できることを模索して活動を続けていく。
ほとんどの人が想像が及ばないようなところにもラグビー好きはおり、アフリカ西部の荒れた土の上にも楕円球は転がっている。