2015W杯 アジア代表は南アフリカ、サモア、スコットランドと同組!
2015年にイングランドで開催される第8回ラグビーワールドカップの組み分け抽選会が、12月3日にロンドンで行われ、日本が出場権獲得を目指すアジア代表は、南アフリカ、サモア、スコットランド、アメリカ予選2位チームと同じ、プールBに入った。
南アフリカは現在世界ランキング2位で、1995年と2007年にワールドカップ優勝を果たしているラグビー大国。サモアはパシフィック・ネーションズカップで毎年対戦している相手だが、ほとんどのトップ選手は欧州やニュージーランドに拠点を置いて活躍しており、フルメンバーならば世界8強以上を狙える強豪だ。スコットランドは2011年大会で、初めてプール戦敗退という屈辱を味わったものの、それまでの6大会はすべてベスト8入りしており、1991年大会では準決勝に進出した経験を持つ伝統国。アメリカ予選は現在進行中であるが、カナダもしくはアメリカが、このプールBに入ってくると予想される。
2015年大会は前回同様、参加20カ国が4組(プール)に分かれてまずリーグ戦を行い、勝ち上がったベスト8によるトーナメントで優勝を決定する。2011年大会の結果により、予選免除で自動的に2015年大会参加が決まっているのは12カ国。今回の抽選では、12月3日時点でのIRB(国際ラグビーボード)世界ランキングをもとにバンド分けされ、最上位グループが1〜4位のチーム、第2グループが5〜8位、第3グループが9〜12位チームとなっていた。そして、第4グループが(オセアニア予選1位、欧州予選1位、アジア予選1位、アメリカ予選1位)、第5グループを(アフリカ予選1位、欧州予選2位、アメリカ予選2位、プレーオフ勝者)とし、実力を均等に振り分けた。
連覇を狙うニュージーランドは、2007年大会で旋風を巻き起こし3位になったアルゼンチンと同組。2011年大会に続き、トンガとの激しい“ウォークライ”対決も再び見られる。
死の組となったのはプールA。地元開催で優勝を狙うイングランドに、2度栄冠を掲げたことがある現世界ランキング3位のオーストラリア、そして、今年の欧州6カ国対抗戦で全勝優勝したウエールズが入った。トーナメント進出となる上位2枠をかけて、激闘サバイバル必至のA組が誕生したのは、今年6月から12月にかけて、まさかの7連敗を喫したウエールズがランキングを9位まで落としたため。ここに、大物食いの経験があるフィジーがオセアニア代表権を獲得すれば、この組の予想はますます難しくなる。
2015年ワールドカップ予選は、今年3月24日のメキシコ対ジャマイカ戦を皮切りにすでに始まっており、日本は2014年のアジア5カ国対抗戦で優勝すれば、8大会連続のワールドカップ出場となる。次の夢舞台開幕まで、あと1000日と少し。
<2015 ラグビーワールドカップ 組み分け>
【プールA】 オーストラリア、イングランド、ウエールズ、オセアニア予選1位、プレーオフ勝者
【プールB】 南アフリカ、サモア、スコットランド、アジア予選1位、アメリカ予選2位
【プールC】 ニュージーランド、アルゼンチン、トンガ、欧州予選1位、アフリカ予選1位
【プールD】 フランス、アイルランド、イタリア、アメリカ予選1位、欧州予選2位