国内
2012.12.03
伝統の早明戦 明大が序盤と終盤に得点し優勝決める
100回目の早明戦に勝利し、関東大学対抗戦で14年ぶり15度目の優勝を決めた明治大
(撮影:BBM)
13点リードで迎えた後半32分、早大は認定トライを喫す。自陣ゴール前左中間での明大ボールスクラムで、故意に崩れる反則を相次ぎ取られた。微妙かも知れぬ判定に、早大PR垣永真之介はうなだれた。「続けて崩したので…」。26−32のスコアで、試合は終盤へ向かう。前に出て守る早大を前に、攻め込む明大SO染山茂範のラストパスが乱れる。球が前に転がれば反則も、落下地点は「真横」と認識された。捕球したLO古谷直樹が抜け出す。ゴールも決まる。33−32と逆転。明大がライバルに勝ち、今季の関東大学対抗戦Aで3校目の優勝に輝いた。
序盤、明大が直線的なキック、ランで守備を切り裂いた。前半14分で14―3とした。前半に落球を重ねた早大は、後半からSO間島陸のハイパントで陣地を取る。好機のラインアウトでの短いスローイングから、PR上田竜太郎主将が逆転トライを決める。この人、スクラムでは概ね優勢だったと自信を持つ。だからこそ、19−32で臨んだ最終局面の結末にはやるせなさを覚えた。2012年12月2日、東京の国立競技場。後藤禎和監督は「最初(序盤の失点)が全て」とのみ振り返った。
(文・向風見也)