海外
2012.11.27
サラセンズの新スタ完成間近 プロラグビークラブ初の人工芝ホームへ
サラセンズのスティーブ・ボーズウィック主将
(撮影:BBM)
イングランドの人気クラブチームであるサラセンズの、新しいホームとなるアリアンツ・パークで、人工芝の敷設作業が27日から本格的に始まった。来年2月に完成予定で、2010−11シーズンのプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)チャンピオンであるサラセンズは、完全人工芝のグラウンドをホームとする世界最初のプロラグビーユニオンクラブになる。
ロンドン北部にあったバーネット・コプトホール・スタジアムに2000万ポンド(約26億円)をかけて再開発を進めているこの会場は、ドイツに本社を構える世界的な保険・金融サービス会社のアリアンツ社がコストを一部負担しており、最新テクノロジーを活用した設備で、1万人収容スタジアムになる予定。ちなみに、サラセンズは同社と6年総額800万ポンド(約10億円)のスタジアム・ネーミングライツ契約を結んでいる。
サラセンズは今季開幕戦をトゥイッケナム・スタジアムで行い、その後はウェンブリー・スタジアム、ヴィカレージ・ロードを使用、12月はスタジアムMKでも試合を開催するが、2季ぶりの王座奪還に向けて、シーズン後半戦は新しいホームで落ち着いてプレーできそうだ。予定では、来年2月16日のエクセター・チーフス戦がこけら落としとなる。
サラセンズは、日本ラグビー協会の15人制日本代表GMである岩渕健輔氏がかつて所属していたチームとしても知られる。主将は、今年6月と11月に日本代表のスポットコーチを務めたスティーブ・ボーズウィック氏。