男子7人制日本代表 アジアシリーズ優勝逃す W杯予選で雪辱へ
7人制日本代表ロテ・トゥキリを振り切る香港代表アレックス・マックイーン
(写真提供:アジアラグビー協会)
インドのムンバイで開催されていた「HSBC アジア・セブンズシリーズ 第3戦」は14日に最終日を迎え、男子7人制日本代表は準々決勝で韓国に53−0、準決勝でタイに43−0と快勝したものの、決勝戦で香港に7−28で敗れ、優勝を逃した。総合ランキングでも、2大会制覇で計47ポイントを獲得した香港に対し、日本は計46.5ポイントとわずかに及ばず、シリーズチャンピオンの称号も香港に奪われた。
第1戦のボルネオ大会を制した日本だが、日中関係の悪化で第2戦の上海セブンズには参加しなかった。事情が考慮され、ボルネオで獲得した16ポイントと、今回のムンバイセブンズで獲得した15ポイントを足しで割った「15.5」ポイントが、上海大会での日本のポイントとして付与されたが、結果として欠場が響いた。
今季アジアシリーズ2位に終わり、来年3月に香港で開催される「HSBC セブンズ ワールドシリーズ第6戦」の出場権を逃した日本は、香港セブンズでは、2013−14シーズンのコアチーム(世界トップ15)昇格を目指す“予選部門”に参加することとなった。
瀬川智広ヘッドコーチは、「選手はよくやった。6試合全力で戦ってくれた。今日の香港代表は一つ一つのプレーの精度で、一枚上だった。日本がテンポのある速いラグビーができなかったことは今後修正していきたい。次はワールドカップ・セブンズのアジア予選なので、切り替えて、香港代表に日本のラグビーで勝ちたい」とコメント。
四至本侑城キャプテンは、「決勝の香港代表と試合をするまで、日本のやりたいラグビーができていたので、少し満足してしまったところがあった。香港相手でも、自分たちの試合をできるようにしなければならない。ボールキャリアーが持ち込んだボールに対して、周囲のサポートやコールが遅れてしまった。今やっているラグビーの方向性は間違っていない。最後に走り勝つイメージは持てている」と、次の戦いへ気持ちを切り替えていた。
男子7人制日本代表が雪辱を期する「ワールドカップ・セブンズ 2013 アジア地区予選」は、11月2日と3日にシンガポールで開催される。