セブンズ 2020.03.09

日本はカナダセブンズ最下位 サモアとアイルランドにも敗れる

[ 編集部 ]
日本はカナダセブンズ最下位 サモアとアイルランドにも敗れる
林大成(左)と吉澤太一。サモアの選手に突破される(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 開幕まで140日を切った東京オリンピックへ向け、国内外で強化を進める7人制ラグビー(セブンズ)スコッドだが、ワールドラグビーセブンズシリーズに招待枠で参加するためカナダに遠征した男子セブンズ日本代表は、同シリーズのコアチーム相手に勝つことはできず、最下位(16位)に終わった。

 初日(現地時間3月7日)のプール戦は1分2敗で、2日目は9位以下のトーナメントに臨んだ日本。まずはサモアに挑んだが、19-50で大敗した。
 大きな敗因となったのは、キックオフボールの獲得率の悪さだった。いきなり相手にボールを渡してしまって先制され、その後、南昂伸のビッグゲインから吉澤太一のトライが生まれ同点に追いついたが、4分と7分にはタックルミスから連続失点。リスタートでキックオフボールを確保できない日本はハーフタイム前にもサモアにトライを奪われ、7-24で折り返した。
 日本は後半早々、自陣から攻め上がってテンポよくつなぎ津岡翔太郎がフィニッシュするも、リスタートでまたしても相手にボールを渡し、すぐにトライを奪い返され、自分たちのペースに持ち込むことができなかった。
 後半4分に林大成がトライを挙げた直後も、キックオフボールを確保したサモアの選手に独走を許してしまう。同じような無策は最後まで繰り返し、惨敗となった。

 日本は13位以下のトーナメントに回り、アイルランドと対戦したが、12-21と、ここでも勝てなかった。
 相手に先に2トライを奪われた日本は、ハーフタイム前、ラインアウトからのサインプレーが決まり、南がタッチライン際を駆け上がってインゴール左隅にダイブし、ガッツポーズを見せた。7点差に詰めて迎えた後半2分には、ティモ・スフィアが突破してオフロードパスをもらった松本純弥がコーナーに飛び込み、12-14とした。
 押せ押せムードだった日本。しかし、後半4分、敵陣でのマイボールスクラムでターンオーバーされ、その後ビッグゲインを許し、ボールをつないだアイルランドにトライを決められ、逆転劇を起こすことはできなかった。

 なお、カナダ遠征メンバーと、別府で合宿をおこなっているSDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)のメンバーは以下の通り。


<男子セブンズ日本代表 カナダ遠征 参加メンバー>

石田吉平(明治大)、小澤大(日本ラグビー協会/トヨタ自動車)、桑水流裕策(コカ・コーラ)、坂井克行(豊田自動織機)、ティモ・スフィア(朝日大)、津岡翔太郎(コカ・コーラ)、トゥキリ ロテ(日本ラグビー協会/近鉄)、ソシセニ・トコキオ(豊田自動織機)、中川和真(キヤノン)、林大成(日本ラグビー協会)、松本純弥(明治大)、南昂伸(大東文化大)、山内俊輝(日本ラグビー協会/リコー)、吉澤太一(コカ・コーラ)


<男子SDS 別府合宿 参加メンバー>

石垣航平(コカ・コーラ)、大石力也(NEC)、加納遼大(明治安田生命)、合谷和弘(日本ラグビー協会/クボタ)、ジョセ・セル(日本ラグビー協会/北海道バーバリアンズ)、副島亀里ララボウ ラティアナラ(コカ・コーラ)、カヴァイア・タギベダウア(白鷗大)、フィシプナ・トゥイアキ(セコム)、トロケ マイケル(日本ラグビー協会/NTTコミュニケーションズ)、中澤健宏(リコー)、野口宜裕(セコム)、橋野皓介(キヤノン)、羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、彦坂匡克(トヨタ自動車)、福岡堅樹(パナソニック)、藤田慶和(日本ラグビー協会/パナソニック)、ヘンリー ブラッキン(NTTコミュニケーションズ)、松井千士(サントリー)、本村直樹(ホンダ)

※ SDS入りしていたジョー・カマナ(マツダ)は別府合宿不参加となった。

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