海外
2012.10.12
脅迫も経験したローレンス氏 ファーストクラス200試合目のレフリングへ
ニュージーランドで最も経験豊かなレフリーのひとりであるブライス・ローレンス氏が、10月14日の国内選手権(ITMカップ)レギュラーシーズン最終節、ウェリントン対タラナキ戦で、ファーストクラス200試合目のレフリーを務めることが明らかになった。
その偉業を達成したニュージーランド人はこれまで3人しかおらず、テストマッチ25試合で重責を果たしたNZレフリーはほかに2人だけ。ローレンス氏は2011年のスーパーラグビー決勝戦で笛を吹き、同年のワールドカップでもマッチオフィシャルに加わった。
しかし、ワールドカップ準々決勝の南アフリカ対オーストラリア戦でレフリーを務めたローレンス氏は、試合後、「オーストラリア寄りのジャッジをした」と批判され、敗れた南アのサポーターから脅迫されるなど、苦い経験もしてきた。
41歳のローレンス氏は、今年のITMカップを最後にプロレフリーとして引退することを決めており、15年間吹き続けてきた笛と健脚を支えてくれたブーツをしまう。今後は、ニュージーランド・ラグビー協会で後進の指導にあたる予定だ。