欧州6か国対抗戦でフランス無傷の3連勝! 敵地で前王者ウェールズ下す
ファビアン・ガルティエ新ヘッドコーチのもと、2023年の自国開催ワールドカップをビッグターゲットに強化を進めるフランス代表が、欧州王座を争う2020シックスネーションズで開幕から3連勝だ。現地時間2月22日にウェールズのカーディフ(プリンシパリティスタジアム)で前王者のウェールズ代表と対戦し、27-23で競り勝ち総勝点を13に伸ばした。ウェールズ代表は1勝2敗(総勝点6)。
前半、PGで得点を重ねたウェールズに対し、フランスは6分、ハイボールの競り合いでこぼれた球をFBアントニー・ブティエが拾ってゴールに持ち込み、トライを挙げた。29分にはラインアウトからのサインプレーが決まってLOポール・ヴィレムセがファイブポインターとなる。
ハーフタイム前、自陣深くで反則を繰り返したフランスに対しイエローカードが出たが、青いジャージーの男たちは14人になっても辛抱強く守り、17-9で折り返した。
追いかけるウェールズは47分(後半7分)、ゴール前で青い壁にはね返されたボールを拾ったPRディロン・ルイスが空いたスペースを突いてインゴールに押さえ、この日チーム初トライを獲得。コンバージョンも決まり1点差に詰めた。
しかし、フランスは51分、昨年のワールドラグビー最優秀新人であるSOロマン・ンタマックが1対3の大ピンチの状況でインターセプトし、50メートル以上独走、相手に傾きかけた流れを引き戻した。ンタマックはさらに62分、約45メートルのPGを決めて点差を広げた。
68分にフランスに2枚目のイエローカードが出され、数的有利となったウェールズは74分、自陣からチーム一体となって攻め上がり、SOダン・ビガーがトライ。コンバージョン成功で4点差に詰めた。
連覇に望みをつなぎたいウェールズは試合終了間際、CTBニック・トンプキンズが自陣から抜けて大きくゲインし、敵陣22メートルライン手前まで迫ったが、フランスの選手たちが懸命に戻って止め、ブレイクダウンでノットリリースザボールの判定。まもなく、試合終了の笛が鳴り、“レ・ブルー”が歓喜となった。