サンウルブズに流浪の元イングランド代表。テオ「新しい文化吸収したかった」
イングランド代表としてワールドカップ日本大会出場を目指していたベン・テオが、それと異なる形で来日した。
この国からスーパーラグビーに挑むサンウルブズへ入り、1月25日には福岡・ミクニワールドスタジアム北九州でのプレシーズンマッチに先発。力強い突破とオフロードパスを披露し、国内下部リーグ連合軍のチャレンジバーバリアンズを81-28で制した。
「新しいメンバーがいるなか、来週までに改善すべき点はたくさんありますが」
反省の弁を述べながらも、こう総括した。
「やっと初めて日本でプレーができた。楽しめました」
身長188センチ、体重106キロの33歳。
2016年からの3年間はイングランドのウスター・ウォーリアーズで活躍し、それ以前はアイルランドのレンスターでもプレー。フランスのトゥーロン在籍を経て、いまに至る。
もっとも出身はニュージーランドのオークランドで、同国のオレワカレッジ、セントポールズカレッジで楕円球を追い、オーストラリアのキーブラパーク州立高にも在籍した。
「イングランドのパスポートを持っているためイングランド代表になれましたが、イングランドには約3年しか住んでいません。ラグビーキャリアのほとんどはニュージーランド、オーストラリアで積んできました。両国がするようなラグビーのスタイルにも近づくことができます。一方で、イングランド代表での経験をここで活かせてもいます」
ラグビーリーグ(13人制)経験者でもあるテオは、来日の理由を「新しい文化を経験したかった」と説明。元日本代表ヘッドコーチで現イングランド代表指揮官のエディー・ジョーンズからの勧めもあり、サンウルブズとサインしたようだ。
この日は好プレーを披露したが、「数週間プレーしていないのもあって、まだまださび付いていた」。エンジンが全開した際のパフォーマンスに注目だ。