女子日本代表選手で初! 齊藤聖奈と南早紀が女子バーバリアンズに招待
11月のヨーロッパ遠征で活躍した女子15人制日本代表(サクラフィフティーン)のFL齊藤聖奈とPR南早紀が、世界中からトッププレーヤーを集めてチームを編成する女子バーバリアンズに招待された。
日本ラグビー協会によれば、男子日本代表選手ではこれまでに、林敏之、元木由記雄、田中史朗、ホラニ龍コリニアシ、藤田慶和の5人がバーバリアンズに招待されて試合に出場しているが、女子日本代表選手で招待されたのは今回の2人が初めて。
齊藤は三重女子ラグビーチームのPEARLS(パールズ)に所属。女子15人制日本代表として23キャップを重ね、女子ラグビーワールドカップ2017ではキャプテンを務めた。
南も2017年のワールドカップ経験者で、今回のヨーロッパ遠征ではキャプテンとしてもチームをけん引し、キャップ数は16となった。南は横河武蔵野アルテミ・スターズに所属している。
バーバリアンズは、1890年にウィリアム・パーシー・カープミールによってイングランドで創設されたクラブで、遠征や試合の時だけ世界各国から選手が招待されてチームを編成する。女子バーバリアンズは2017年に初めて結成。今回の女子バーバリアンズは、ワールドカップ優勝を経験しているニュージーランドの選手を含め、10か国から計430キャップを超えるインターナショナルプレーヤーが集まったという。そして、11月30日にカーディフ(ウェールズ)のプリンシパリティ・スタジアムで女子ウェールズ代表と試合をおこなう。
齊藤は、「このような名誉あるチームに招待していただき、とてもうれしく思います。私を支えてくれた家族をはじめ、サポートしてくださっている方々に感謝します。バーバリアンズでは、ラグビーはもちろん世界のチーム文化なども学び、交流したいと思っています。また世界で活躍するトップ選手たちとラグビーを楽しみたいと思います。日本代表選手の誇りをもってベストを尽くします」とコメント。
南は、「このたびバーバリアンズに招待していただいたこと、大変光栄に思います。同時に世界各国の選手と共にプレーできることをとても楽しみにしています。自分の持ち味であるセットプレーがどこまで通用するか、挑戦していきたいと思います。少し緊張もしていますが、日本代表選手として誇りをもってプレーします」と意気込みを語った。
そして、女子15人制日本代表の浅見敬子強化委員長は、「今回の招待は、両選手を通じて、日本そしてアジアの女子ラグビーの認知にもつながり、多くの女子選手たちに希望を与えてくれました。両選手が、オフフィールドでも知見を広げるとともに、誇りをもってすばらしいパフォーマンスを発揮することを願っております」とコメントした。