海外
2012.09.04
英プレミアシップが五輪開催国で普及活動 ブラジルにコーチ12人派遣
イングランドの「プレミアシップ・ラグビー」が英国文化振興会ならびにSESI(ブラジルで医療・学校・スポーツ文化施設などに支援活動を行っている社会奉仕団体)と協力して、ブラジルでラグビーの普及・育成活動に取り組み始めた。同国のリオデジャネイロは2016年夏季オリンピックの開催地であり、7人制ラグビーが初めて五輪競技として実施される。そのため、プレミアシップ側は12人のコーチを派遣し、9月から1年間、ブラジルで楕円球文化を伝えていく予定だ。
プレミアシップ機構の海外プロモーション活動は積極的で、今年5月にはアメリカのニューヨークで、本格的な普及・育成プロジェクトを実施している。
サッカー大国ブラジルにおいて、今回のプロジェクトマネージャーを務めるスコット・ワトソン氏は、「ラグビーに参加する人だけではなく、一般市民に広く認識してもらうためにも、重要なプロジェクトです」と語っている(プレミアシップ公式サイトより)。さまざまなコミュニティ・プログラムには300万ポンド以上(約4億円)が投資され、学校やクラブなどで、タグラグビーやセブンズを中心にラグビーの基礎や専門知識を教えていくことはもちろん、健康や教育のためのツールとしても活用していくという。当然、ラグビーへの関心が高まっていくであろう南米で、プレミアシップというブランドを広めていく狙いもあるが、世界的なイニシアティブをとって、ラグビーを通しての社会貢献活動を展開していく。