仏トップ14開幕 トゥールーズ3連覇へ辛勝発進
2012−2013シーズンのフランス最高峰リーグ「トップ14」が8月17日に開幕し、昨季チャンピオンのトゥールーズや2部リーグから昇格してきたグルノーブルなどが白星発進した。
3年連続20度目の優勝を目指す王者トゥールーズは、ホームでカストルと対戦。CTBヤニック・ジョジオンやFBマクシム・メダールが故障で出遅れ、LOパトリシオ・アルバセテとSHニコラス・ベルガージョがアルゼンチン代表として南半球4カ国対抗戦に参戦中のため戦力ダウンで苦しんだが、4点リードされて迎えた72分、元7人制フィジー代表のWTBティモジ・マタナブーがトライを決め、23−22で逆転勝ちした。
そのトゥールーズに昨季決勝で敗れて20年ぶりの優勝を逃したトゥーロンは、元イングランド代表のSOジョニー・ウィルキンソンがゴール成功率100%で全得点をたたき出し、2009年のチャンピオンであるペルピニャンに21−15で勝利。
昨季2部リーグ(Pro D2)を制して国内最高峰舞台に上がってきたグルノーブルは、敵地でボルドー・ベグルに挑み、序盤の17−0から一度は逆転を許したものの、終盤のペナルティゴール3本が効果的に働き、29−28で接戦を制している。
昇格組のもう1チーム、モンドマルサンは10−35でビアリッツに屈し、4季ぶりのトップ14復帰を白星で飾ることはできなかった。昨季、欧州チャレンジカップ優勝を遂げたビアリッツは4トライを奪い、第1節の勝利チームで唯一、ボーナスポイントを獲得した。
その他では、1980年代から90年代前半にかけて活躍したフランスの英雄、フィリップ・セラが新ディレクターに就任したアジャンは、20−24でラシン・メトロに敗れている。モンペリエは主将のフュルジャンス・ウエドゥラオゴらがシンビンとなり、13人での戦いを強いられるなど規律が悪く、スタッド・フランセに16−32で惨敗。そして、昨季はフランス選手権トップ14およびハイネケンカップ(欧州最強クラブ決定戦)ともに準決勝敗退に終わったクレルモン・オーヴェルニュは、アヴィロン・バイヨネにトライを許さず、13−6で開幕ゲームをものにしている。